Eine Deutschlandreise 2023 ドイツ旅行 (1/4)
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Inhalt 目次
1 Italien und Schweiz イタリアとスイス
2 Der Harz ハルツ山地
3 Saarland ザールラント
4 Am Rhein ライン河畔
Überblick 概要
●イタリア・スイスのちょい旅の後、中部ドイツをレンタカーで東から西へ横断する2週間の一人旅
●2023年春、ゴールデンウィークをはさみ単独で旅行しました。フランクフルトに到着してすぐイタリア・ミラノへ飛び、3泊4日でイタリア・スイスのちょい旅。その後、ベルリンからレンタカーで、東から西へハルツ、ザールラント、ライン河畔などを回りドイツを横断、フランクフルトから帰国へ。
●旅程の大半は、一般的な観光ルートから離れ全く個人的な内容なので、観光案内としては役立ちません。
●掲載写真は特記なき限り自撮り。右はハルツ狭軌鉄道ドライ・アンネン・ホーネ駅
写真1-0-1
お断り
情報はドイツ語のウェブサイトなどからも仕入れています。固有名詞等、日本語の定訳と異なることがあるかもしれません。そのためできるだけドイツ語も併記しました。
趣味のドイツ語レベルなので、正確さは担保できません。その程度の語学力だとご勘弁を。
円表示は交換時のレート 約1ユーロ=150円で計算。
※印のリンクページは、別ウィンドウが開きこのサイトを離れます。
Reiseweg 行程
4/21 長崎~羽田~
4/22
・23
フランクフルト乗継イタリア・ミラノ・マルペンサ空港①カザーレ・モンフェラート2泊 
4/24 スイス・ルガーノ②イタリア・ミラノ1泊 
4/25 ミラノ・リナーテ空港フランクフルト乗継ベルリン・ブランデンブルク空港③ヴィッテンベルク1泊
4/26 レーゲンシュタイン城址ハルツ狭軌鉄道④ハルツ1泊
4/27
・28
アルスフェルトフルダシュタイナウ⑤カールスルーエ近郊2泊マウルブロン修道院マールバッハルートヴィヒスブルク
4/29 シュパイヤー技術博物館⑥ザールブリュッケン1泊
4/30 デュッセルドルフ近郊ドライブ⑦ケルン近郊1泊
5/1・2 ドラマのロケ地探訪など⑧ケルン2泊 
5/3 コッヘム⑨ヴィースバーデン近郊1泊
5/4・5 フランクフルト空港~羽田~長崎
青は経由地赤は宿泊地緑は観光地など ドイツ地図
全て自前で組み立てた手配旅行
日本~欧州間の航空会社は乗り慣れてかつマイレージがたまる全日本空輸(ANA)。今回貯まったマイルを使い、欧州への特典航空券をゲット
ベルリンからケルンまで約2,100kmをレンタカーで走行。そのため、この旅行記に出てくる「車」は、全て今回借りたレンタカーを指します。
宿は事前に日本からネットでホテルやアパートホテル(注)を予約
注:アパートホテルとは日本ではやりの民泊に相当し、家具・電化製品付きのウィークリー・マンション感覚で、1泊単位で宿泊可。
サービスエリア:SA、パーキングエリア:PA、ガソリンスタンド:GS、ドライブレコーダー:DRと略します。現地時間はマイナス7時間。
1.Italien und Schweiz イタリアとスイス
●3便を乗り継いでイタリア・ミラノへ。長崎~羽田~フランクフルト乗継ぎ~ミラノ
・4月21日(金)12時で仕事を終え長崎空港へ。13時40分羽田へ向けANA便で出発。
・約6時間の乗り継ぎを経て、21時30分ANA便でフランクフルトへ出発し、翌朝午前5時半前に到着。
・更に4時間後にルフトハンザ便で、新婚旅行以来33年ぶりのイタリア・ミラノへ。ミラノから友人が住むカザーレ・モンフェッラートまで自力で移動。
・到着地ミラノの22日の天気予報は晴れ。予想最高気温21度、最低気温12度。長崎の天気予報は晴れ、最高気温25度、最低気温16度。ミラノは長崎とほぼ同じような気候。
1-1 Bis Mailand ミラノまで
1-2 Bis Casale Monferrato カザーレ・モンフェッラートまで
1-3 Magnolia マグノリア
1-4 Casale Monferrato カザーレ・モンフェッラート
1-5 Lugano ルガーノ
1-6 Hotel Dorè ホテル・ドーレ
1-7 Bis Frankfurt フランクフルトまで
1-1 Bis Mailand ミラノまで
●旅立ちは長崎空港
午前、仕事で大村へ行き、午後は半休とし、そのまま長崎空港へ直行。本来、長崎出発は、17時15分の定時で仕事を終えてからでも間に合いますが、ウクライナ情勢の影響で、日本発欧州便はロシアを迂回して飛行するため飛行時間が延び、羽田発が2時間40分前倒しでフランクフルト到着はそのまま。長崎発15~16時ごろの便でも間に合うところを前倒しして、羽田空港に新しくオープンした羽田エアポートガーデンなどを散策することにしました。
ちなみに日本の航空会社はロシア上空を飛行できるものの、万一機体トラブルでロシアの空港に緊急着陸しても、ボーイングやエアバスの部品は、ロシアへ禁輸処置がとられており修理できない恐れがあるため、迂回しているそうです。
●13:40長崎→15:20羽田 NH666便 B777-200
写真1-1-1 長崎空港で搭乗便 写真1-1-2 機内
左:搭乗便。いつもはB787-800 335席。今日は機材変更でB777-200 405席。そのため機内は余裕があり、私の隣席も空いていました。定刻より10分ほど遅れて離陸。
荷物は、機内持ち込みのNorth Faceのリュック総重量6kg一つだけ。事前のシミュレーションでリュックに少しあった余裕は、お土産二人分(キットカット抹茶、Bitte、抹茶)を入れたらパンパン。
右:機内で。冷たい緑茶とお菓子が出ました。写真は持ち込んだゆで卵とお菓子。
写真1-1-3 羽田到着直前 写真1-1-4 羽田エアポートガーデン
左:天候はよく、揺れもなくて快適なフライト。着陸直前都心上空を遊覧飛行気分。東京スカイツリーや東京タワーなども見えました。写真はレインボーブリッジ。
右:T2第二ターミナルに到着。コロナ前はあったANAの内際連絡バスはなく、今回はターミナル間の無料連絡バスでT3第三ターミナル(旧国際線ターミナル)へ移動。T3は、外国人で賑わっています。写真はT3に接続する羽田エアポートガーデンの入口。ここから長い連絡通路を通って行きます。通路に面して店舗が連なっていて、単なる移動にならず退屈しない仕掛け。
写真1-1-5 T3展望デッキ 写真1-1-6 T3展望デッキ
左:次のフライトまで6時間。のんびり散策し、次はT3の5階にある展望デッキへ。
右:A滑走路の先、右側には管制塔などが入る東京国際空港庁舎、左側には貨物ターミナルが見えます。羽田空港の広さを実感
写真1-1-7 ドイツ気分の夕食 写真1-1-8 スカイ・ラウンジ
左:時刻は17時半、4年前と同じT3フードコートでビール850円とソーセージ1,000円。飛ぶ前からドイツ気分
右:18時半、次はT3の Sky Lounge へ。手持ちのクレカが使えるかもという淡い期待は打ち砕かれ、有料1,050円で入場。左の TIAT Lounge は、このブログを書いている2023年8月時点で、Priority Pass に対応。軽食やアルコール飲料も無料であり悔しい。
写真1-1-9 スカイ・ラウンジ 写真1-1-10 エプロンの夜景を写したつもり
左:窓際は満席。奥の席で、ソフトドリンク飲み放題を楽しみながら、ブログの下書き。
右:20時過ぎ、退室直前に幻想的な夜景を写したつもりが、室内が明かるかった。
●21:30羽田→翌朝5:20フランクフルト NH203便 B787-9
写真1-1-11 搭乗口 写真1-1-12 階段通路
左:ほぼ定刻に搭乗口を通過。これから14時間50分のフライトです。
右:搭乗口の先にある階段通路、左に搭乗便が見えます。正面には大谷翔平がお見送り。
写真1-1-13 食前酒 写真1-1-14 ディスプレイ
左:飛び立って約1時間半、ビールを飲んでやっとリラックス。「お客様でお医者様はいらっしゃいませんか。」というアナウンスもありましたが、何事もなく飛行は続きます。
右:正面のディスプレイには、フライト情報が、日本語、英語、ドイツ語の順で出ます。ドイツ語を見たら、本当にドイツへ行くんだという実感が急に沸いてきました。
写真1-1-15 映画鑑賞 写真1-1-16 機内食1食目
左:座席のディスプレイでハリウッド映画ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022 米)や、フェイブルマンズ(2022 米)をドイツ語吹替え、日本語字幕で見ました。
右上:飛び立って約2時間半1回目の機内食
右:(写真1-1-17) デザートはお約束のハーゲンダッツ
写真1-1-18 ディスプレイ 写真1-1-19 軽食
左:飛行コースは、ロシアを避けてベーリング海峡を示しています。
食後、機内は暗くなったので、お休み。トイレが近くでよかった。トイレを流す音がときよりしますが、昔より静かな印象。頭からウィンドブレーカーのフードをかぶり、ノイズキャンセリング・イヤホンで耳栓、足を投げ出して、エコノミーシートの涙ぐましい努力の甲斐あって、そこそこ眠ることができます。
右:飛び立って8時間半、日本時間午前6時機内が若干明るくなり、ピザパンみたいなものと、飲み物が提供されました。15分ほどで直ぐに真っ暗になりました。
写真1-1-20 機内食2食目 写真1-1-21 エコノミーシート
左:出発から約12時間、到着まで後3時間。日本時間午前9時15分明かりがつき2食目
右:エコノミーシートには、一般的なポケットの手前に大きなアミ籠があり、ちょうどショルダーバックが入り便利。たたモンペルは軽量40gでいいけど、少し重量が増えてもシャキッとして型崩れしない方いいなか。重さと使い勝手はトレードオフで悩ましい。
3列席の通路側に座り、窓側と中央席はこの後パリへ飛ぶという、フランス人らしいご夫婦。客は外国人が多い印象。
●フランクフルト空港
写真1-1-22 フランクフルト空港 写真1-1-23 ATM
左:ほぼ定刻の午前5時半前、まだ薄暗いフランクフルト空港T1へ到着
右:空港内のATMでイオン銀行カードで200ユーロ引き出し。今や現金はそれほど必要としませんがある程度は持っておきたい。次のフライトもT1。4時間の待ち時間。
写真1-1-24 Luxx Lounge 写真1-1-25 朝食
左:Priority Pass で入場できるT1コンコース2Fにある Luxx Lounge ラウンジで休憩。早朝6時半開店にも関わらず、10数人が開店を待っていました。私もその一人。
右:飲食はビュッフェ形式。瓶ビールがあり、朝でも左党は自然と手が出ます。
●9:15フランクフルト→10:25ミラノ・マルペンサ空港 LH248便 A320
写真1-1-26 反転フラップ式案内表示機 写真1-1-27 搭乗便
左:コンコースにある巨大な反転フラップ式案内表示機。一斉にパタパタと回転し壮観。今や液晶に代わったり、案内板すら撤去されているので、これの撤去も時間の問題かな。
右:ラウンジはフライトの1時間前に出たものの、手荷物検査場は想定外の大混雑。通過に約30分要し、不安で小走りしたら、ランプバスの乗車待ちの行列に余裕で並べました。私の後にも数人。駐機場のタラップの前でバスを降ります。大きなスーツケースを持つ客は、係員から呼び止められ、手荷物として「没収」。それも一人じゃなく数人も。
南へ伸びる Startbahn West 西滑走路は混雑していて、離陸は20分ほど遅れました。
写真1-1-28 ネッカー川とハイデルベルク
晴天で地上が良く見えました。それでいくつか掲載します。
西滑走路の端から南へ約65kmネッカー川と中央奥に第一級の観光地ハイデルベルク。川の右側にはハイデルベルク城があるはずですが、写真ではよくわかりません。
写真1-1-29 ホッケンハイムリンク
同じく南へ約75km。左下赤丸は2016年に訪れたサーキット場ホッケンハイムリンク。まさか上空から眺めることができるとは。その脇を高速6号線がジンスハイム方向へ伸びています。
写真1-1-30 ボーデン湖
同じく南へ約260km。ドイツ・スイス国境に達しました。中央奥はボーデン湖とウンター湖、ウンター湖に浮かぶライヒェナウ島などがあります。この付近は1981/82年に鉄道や船で通過しただけなので、いずれじっくりと周遊してみたい。
写真1-1-31 チューリッヒ周辺
三日月型の湖はチューリッヒ湖。その根元にスイス最大の都市チューリッヒ(1981年訪問)、その左側にはチューリッヒ空港(1982年帰国便で利用)が見えています。
写真1-1-32 フィアヴァルトシュテッタ-湖 写真1-1-33 ウルナー湖
左:ルツェルンの東にある Vierwaldstättersee フィアヴァルトシュテッタ-湖(「四つの森の州の湖」という意味)周辺。左下は Zugersee ツーク湖。
右:同湖に続く Urnersee ウルナー湖。中央の Altdorf アルトドルフにはウィリアム・テルの銅像があり、この町から本格的にアルプス(画面右側)が始まるとのこと。
地球の歩き方 スイス2019~20 p.105
写真1-1-34 ティトゥリス周辺 青矢印は飛行コース(北→南)
左:更に南へ。 Titlis ティトゥリス周辺。素晴らしい眺望。今年は雪が少ないらしい。
右:この3D地図はルツェルンから東を見ています。この地図をなぞるように飛行しています。地球の歩き方を読むと、風光明媚な観光地のようで、一度訪れてみたい。
撮影した写真は逆光だったので、4日後、同じコースを逆戻りする際、再度の撮影を期待しましたが、雲に覆われていました。
写真1-1-35 カッソルノーヴォの西 写真1-1-36 チェラーノとトレカテの間
左:アルプスを超え、Po-Ebene イタリア・ポー平原へ。飛行機はミラノ・マルペンサ空港を通り過ぎ、Uターンして南から進入するようです。Cassolnovo カッソルノーヴォの西、空港の南約30km
右:Cereno チェラーノと Trecate トレカテの間、空港の南約20km
写真1-1-37 ミラノ・マルペンサ空港 写真1-1-38 ミラノ・マルペンサ空港
左:10時37分頃着陸。左手にターミナルビルが見えます。生まれて初めてのマルペンサ空港。
右:ドイツからイタリアへ国境を越えたとはいえEU圏内なので、国内旅行の気安さ。フライトはやや遅れ、かつ降機まで時間がかかったもののここまでは予定通り。
1-2 Bis Casale Monferrato カザーレ・モンフェッラートまで
1.予定では、スイスの友人が空港で車で出迎え。
2.その友人と共に、もう一人の友人が住む Casale Monferrato カザーレ・モンフェッラートへ、約80km、約1時間のドライブ。
3.41年ぶりに再会する3人で会食。
ところが、スイスの友人が体調を崩してしまい、急遽自力でカザーレ・モンフェッラートまで行くことに。それが決まったのが、長崎を発つ前日。
ドイツならまだしも、イタリアは不慣れなうえに準備時間無し。夕方までに着けばいいので、ハプニングがあっても海外旅行の醍醐味だと割りきり、行程を楽しむことにします。
Googleが示したルート、空港-(鉄道)-13:15ミラノ中央駅-(鉄道)-14:08 Vercelli ヴェルチェッリ14:30-(バス)-15:00カザーレ・モンフェッラートに沿って移動します。
●11:13マルペンサ空港→11:35サロンノ/12:05→12:37ミラノ中央駅
写真1-2-1 マルペンサ空港鉄道駅 写真1-2-2 サロンノ駅
左:時刻は11時過ぎ、空港の鉄道駅の切符の自動販売機には長い行列。ただ係員がいて、親切に案内してくれて13ユーロの切符をゲット。11時13分発の列車に滑り込みセーフ
右:列車は、つり革につかまれないくらい通勤列車並みの混雑。ここでハタと気づきました。切符を買えたのは乗車2分前だったので、打刻せずに乗車。万一検札があると高額な罰金を取られます。この混雑ぶりだと検札は回ってきそうにありませんが、旅行初日にいやな思いはしたくないので、気づいた次の停車駅 Saronno サロンノで下車。調べたら次の停車駅はミラノ中央駅。3Euroの乗車券を買って、30分後の列車でミラノ中央駅へ。
●13:15ミラノ中央駅→14:08ヴェルチェッリ R2026
写真1-2-3 列車内 写真1-2-4 車窓
ミラノ中央駅には改札ゲートがあり、一旦出てしまうと時間がかかりそうなので、構内の窓口の行列に並んで、ヴェルチェッリまで片道切符を買いたいとメモを示し、乗車8分前に7.55ユーロの切符を買えて、予定の列車に乗れました。ただミラノ中央駅では気持ちに余裕がなく写真撮影は思考の外。
左:トリノ行きの電気機関車けん引快速列車。8両ほどの客車に乗車率は3割くらい。
右:列車はポー平原をほぼ一直線に快走。好天の昼下がり、ほっとして居眠りして乗り過ごしそう。
写真1-2-5 ヴェルチェッリ駅 写真1-2-6 ヴェルチェッリ駅
写真1-2-7 バス時刻表
左:下車したヴェルチェッリで。機関車けん引の客車列車は、日本ではもう見ないな。
右上:鉄道黄金時代の名残の立派なヴェルチェッリ駅舎。ヴェルチェッリは人口46,000人の都市。グーグルの画面に添って、バスターミナルへ移動しますが、それらしきものがない。人にも尋ね、右往左往していたら、発車時刻を過ぎてしまいました。小さなお店の店員さんが親切にバスターミナルの入口まで案内してくれ、そこは私がバス車庫だと思って通り過ぎたところ。確かに2台のバスが停車していましたが、もう空。トホホ。
右:無人の「バスターミナル」の入口。道路側ではなく、敷地内側の塀にに、バス停ポールに掲げてあるようなA3サイズ程度の時刻表がありました。次の便は約3時間後の17時25分発。
駅に戻って、時刻表を見るとやはり夕方まで待つ必要があります。さてどうするか。ミラノまで戻ることも考えましたが、残り25km程度なので、タクシーで行くことに。実は私の頭の中で、長崎駅~時津程度の距離、約5,000円。レートは1ユーロ=150円ですが、価値的には1ユーロ=100円の感覚なので50ユーロくらいかなというイメージがありました。
でもタクシー乗場にはタクシーがいない。掲示してあった電話番号は通じない。実はこの時点で、スマホのローミング設定がネットはOKだけど、通話設定は未完了だったんです。これまた右往左往し疲れ果てて落ち込んでいたら、たまたま1台のタクシーが来た!運転手に、行先を伝え料金を聞いたら、想定内の50ユーロ。救われました。
写真1-2-8 タクシー 写真1-2-9 カザーレ・モンフェッラート駅
左:年配の運転手はイタリア語しかできないようで、フォルクスワーゲンの後部座席に体を沈め、好天の平原を静かに走ります。タクシーメーターやナビは見当たらず。
右:15時48分頃カザーレ・モンフェッラート駅前に到着。この地を訪れるのは、41年ぶり(1981ドイツ語学研修その5>5-16 カザレ・モンフェラート参照)。当時はイタリア・ツーリスト・チケット15日間で周遊しました。
さて見込んだ長崎駅~時津は、ネット検索すると、距離約10km、タクシー料金3,300円程度。実際に走った25kmは長崎駅~諫早駅間に相当し、タクシー料金8,000円。だから80~100ユーロでもおかしくないので、50ユーロはリーズナブルでした。
旅行記をまとめつつ Trainline というウェブサイトで調べると、私が乗った列車をヴェルチェッリで下車せずに、そのまま Chivasso キバッソ14時40分着/乗換14時45分発→カザーレ・モンフェッラート15時46分着。運賃はミラノから13ユーロ。今思えばこれが正解だったようです。少々高くつきましたが、列車と変わらない時間に到着したので、ぶっつけ本番なら上出来でしょう。
タクシー運転手には宿の住所も伝えましたが、土地勘がなかったようで、目的地はカザーレ・モンフェッラート駅前とし、駅前から宿まで約600m歩きました。
1-3 Magnolia マグノリア
写真1-3-1 外観 写真1-3-2 宿の前面道路
写真1-3-3 平看板
●簡易な朝食付きの民泊
左上:3階の赤枠共同住宅の一角が泊った客室。管理人の高齢女性はイタリア語のみ。スマホに向かって話してもらうと、翻訳アプリが日本語に翻訳。私の日本語は逆パターンで。
右:宿の前面道路。教会塔が見えます。
左:マグノリアとは、看板にも描かれているモクレン属のこと。
写真1-3-4 客室 写真1-3-5 客室
左:1泊簡易朝食付き77ユーロ。予約サイトにダブルルーム20㎡とあり、十分な広さ。
右:正面のドアを開けると、奥にリビング。
写真1-3-6 リビング 写真1-3-7 リビング
リビングも20㎡ありそう。一人で泊ったので、この部屋は使わずじまい。
写真1-3-8 サニタリー 写真1-3-9 サニタリー
左:サニタリーは標準的なレベルですが、珍しくビデがあります。
写真1-3-10 客室からの眺め 写真1-3-11 朝食
左:客室からの眺め。南欧の雰囲気がたっぷり。ジュリエットが姿を現して「ロミオ」と呼びかけそうな雰囲気。朝夕は室温が18度まで下がり、暖房が無いので肌寒かった。
右:朝食会場は、バルコニー伝いに行きます。2泊とも簡単な朝食
1-4 Casale Monferrato カザーレ・モンフェッラート
●1泊目の夕食は 文化遺産の宮殿にあるレストランで
写真1-4-1 中庭 写真1-4-2 階段室
夕食は、バロック様式の貴族の宮殿 Palazzo Gozzani Treville パラッツォ・ゴッツァーニ・トレヴィレ(1714)の2階にある Accademia Ristorante アカデミー・レストランで。スイスの友人が病欠なので、予約を入れてくれたイタリアの友人と二人だけになりました。
写真1-4- 3階段室 写真1-4-4 室内
レストランは、宮殿の中庭を通り、フレスコ画が素晴らしい階段室・室内の奥です。
写真1-4-5 客席 写真1-4-6 スープ
友人が何を飲むかと聞くので、いつものスタイルで、まずビール、そしてワインにしたいと言ったら、どちらかだけにするのが、ここのスタイルらしい。ワインを選び、白か赤かは料理に合うものを提案してもらったら、辛口でコクのある美味しい赤ワインでした。
写真1-4-7 メイン 写真1-4-8 パスタ
左:メインは生ハム、右:パスタに見えないけど黄色がパスタ。
写真1-4-9 デザート 写真1-4-10 デザート 写真1-4-11 エスプレッソ
エスプレッソとデザートは地元の焼き菓子らしい。ふたりともドイツ語が残っていて、語学学校時代と同じように、ドイツ語で会話。41年前が昨日のことのように感じます。
写真1-4-12 帰り道 写真1-4-13 クルミリの鉄箱
左:20時からスタートした夕食は、22時半近くに終了。宿への帰り道約200mは、映画第三の男(1949英)の舞台みたい。
右:友人から地元のビスケット「Krumiri クルミリ」を頂きました。鉄箱に描かれたパティシエ、ドメニコ・ロッシが生みの親。写真にポインターを乗せると、箱が開きます。
●朝の散策
写真1-4-14 スタツィオーネ庭園
翌朝、時刻は7時過ぎ。気温は13度。晴天。朝食前に朝の散歩。駅前にある Giardini della Stazione スタツィオーネ庭園。公園にあった銅像ふたつを紹介します。
写真1-4-15 ランツァの銅像 写真1-4-16 オッタヴィの胸像
左:Giovanni Lanza ジョバンニ・ランツァ(1810-82)は、この地出身のイタリアの第8代首相(1869-73)。
右:Giuseppe Antonio Ottavi ジュゼッペ・アントニオ・オッタヴィ(1818-85)は、フランスの農学者。イタリアに帰化し、この地で長年教鞭をとったらしい。
写真1-4-17 サン・ジョルジョ宮殿(市庁舎) 写真1-4-18 聖パウロ教会
左:公園から西へ約300m、歴史的景観地区へ。道路の左側、旗が立っている建物は、Palazzo San Giorgio サン・ジョルジョ宮殿(1778)。1885年から市庁舎
右:宮殿の向かいにある Chiesa di San Paolo 聖パウロ教会(1595)。ルネッサンス様式の白いファッサードが美しい。
写真1-4-19 夕食会場の宮殿 写真1-4-20 レストラン・メニュー
左:市庁舎から北へ約120m。通り左側の建物は、昨晩、夕食を取った宮殿。外観からは、あんなにドラマチックな空間があるとは想像できません。
右:入口にレストランのメニューがあったので、場所は間違いない。
●カザーレ・モンフェッラート市内外
イタリア2日目は、スイスの友人と共に、スイスへ移動する予定でしたが、スイスの友人の病欠で、急遽イタリアの友人の案内で、夕飯まで1日付き合ってくれました。
近傍のミラノの天気予報は晴れところにより曇り。予想最高気温23度、最低気温12度で、長崎の最高22度、最低11度とほぼ同じ。
写真1-4-21 カフェ・リビエラ 写真1-4-22 カフェ・リビエラ
友人が宿に迎えに来てくれて、まず旧市街を散策。宿から約400mほど歩いて Cafè Riviera カフェ・リビエラ(イタリア語で「海岸」)で一服。日曜日の朝10時過ぎでこの賑わい。
写真1-4-23
シビック・タワー
写真1-4-24
日本文化協会
写真1-4-25
墨絵のカレンダー
左:旧市街のランドマーク Torre Civica シビック・タワーの前でのスナップ。11世紀から順次高層化し、現在では高さ60m。
中:友人は Associazione Culturale giapponese YAMATO 日本文化協会「大和」に参加して墨絵などを嗜んでいるとのこと。
右:墨絵のカレンダー。墨絵の師匠は日本人で、もう日本に帰国したそうです。
写真1-4-26 床の間のしつらえ 写真1-4-27 ひらがなのポスター
左:協会内部は「日本」テイスト炸裂。
右:ひらがなや日本地図のポスターが飾ってありました。
写真1-4-28 パレオロジ城
Castello dei Paleologi パレオロジ城(1352)。左の Google 航空写真で見ると、まさに「要塞」。下の写真1-4-33 のように空堀で囲まれています。
城の外側にあったラベリン(独Ravelin)と呼ばれる防御の構造物は取り壊され、広場になっているとのこと。
写真1-4-30 カステッロ広場 写真1-4-31 シビックタワーと聖カテリーナ教会
左:城前の広場 Piazza Castello カステッロ広場
右:城からカステッロ広場の眺め。左下の説明板「Blick auf den Burgplatz und Umgebung(ブルク広場とその周辺の眺め)」によれば、左の塔は写真1-4-23のシビック・タワー、右は Chiesa di Santa Caterina 聖カテリーナ教会(1726奉献)。
写真1-4-32 説明板 写真1-4-33 空堀 写真1-4-34 展示室
左:伊、英、仏、独の4か国の説明板。直ぐに独文に目が行ってしまいます。
右:城内の展示室。右から2冊目の大判写真集は、Alfieri di Sansepolcro アルフィエリ・ディ・サンセポルクロという旗投げ集団。躍動感あふれるイタリア・カラーが素敵。
写真1-4-35 城内の写真展 写真1-4-36 聖カテリーナ教会
左:城内では、他にイタリアの写真家 Maria Vittoria Backhaus マリア・ヴィットリア・バックハウス(1942-)の写真展「ファッションを超えた私の写真物語」も。
右:城から見えた聖カテリーナ教会。美しいバロック様式。次回は堂内も見てみたい。
写真1-4-37 Kawaii Shop Kuki「久喜」 写真1-4-38 ショーウインドー
左:Kawaii Shop Kuki「久喜」。イタリアの地方都市で、米日菓子飲料を買えるとは。
右:ショーウインドーには鬼滅の刃のキャラに混じって、なぜか韓国の菓子も。
写真1-4-39 市立博物館 写真1-4-40 市立博物館
Museo civico 市立博物館。この地方のアートギャラリーや、当地出身の Leonardo Bistolfi レオナルド・ビストルフィ(1859-1933)作の石膏ギャラリーなどがあります。
写真1-4-41 写真1-4-42 昼食 写真1-4-43
左:昼食は Ristorante Pizzeria Capri で。モレッティは、イタリア定番のビール
中:ピザを一人1枚食べるというので驚き。私は、メニューを見て分かったマルゲリータを選択。生地が薄かったので、何とか完食。友人はペロりと食べたので更に驚き。
右:本場のカプチーノ。
写真1-4-44 恵みの聖母教会 写真1-4-45 41番ビッグベンチ
写真1-4-46
左上:午後は友人が運転する車で郊外へドライブ。まず南西へ約10km。Madonna delle Grazie 恵みの聖母教会。
右:教会前に車を停めて、徒歩で約250m、41番ビッグベンチがあります。公式サイト(※伊)によれば、BBCP財団が推進する「風景を再発見して童心に帰る」非営利活動で、現在イタリアを中心に324のベンチがあり、41ヶ所が建設中とのこと。ドイツにもハイルブロン郊外の Weisberg ヴァインスベルクにあるようです。左のパスポート(10Euro)にスタンプを押しながら回るイベント。
友人がコーヒーとお菓子を用意してくれました。
写真1-4-47 41番ビッグベンチからの眺め
標高約300m、カザーレ・モンフェラートとの高低差約200m。41番ビッグベンチからの素晴らしい眺め。好天の日曜日の昼下がりとあって、家族連れの行楽日和。
写真1-4-48 48番ビッグベンチからの眺め
次は、更に西へ約7km、標高約250m、48番ビッグベンチへ。
写真1-4-49 48番ビッグベンチ 写真1-4-50 ワイナリー
左:通常のベンチの3倍位の大きさ
右:ここのスタンプは、1.3kmほど離れた Marco botto という3世代続くワイナリーで
写真1-4-51 ポー河畔の公園
市内のパレオロジ城そばまで戻って来ました。Fiume Po ポー河畔の公園 Imbarcadero Lungo Po (ポーの長い港)では、モーターボートを楽しむグループがありました。
写真1-4-52 和太鼓の練習 写真1-4-53 和太鼓をイタリアで
左:日本文化協会活動の一環で、和太鼓の練習があるとのことで、見学に。Youtube(※、伊)にこの時お会いした方々が、ポー河畔の公園での演技があります。
右:私も誘われて叩いてみました。日本では「太鼓の達人」すらしたことがないのに、生まれて初めて和太鼓をイタリアで叩くとは。掛け声が日本語なので分かりやすい。
●夕食は老舗ホテルのレストラン
写真1-4-54 Hotel Candiani ホテル・カンディアーニ
夕食は、友人の案内で老舗ホテルのレストラン Ristorante La Torre ザ・タワーへ。
写真1-4-55 赤ワイン 写真1-4-56 前菜のスープ
左:昨晩に続き、上品なレストランです。今日は迷わず赤ワイン
右:前菜はUovo cotto a bassa temperatura in crema di fagioli, terra die taralli 豆クリームで低温調理した卵、タラリの粉砕物。食べたものは友人のお任せなので、撮影したメニューの中からそれらしき品を機械翻訳、以下同。
写真1-4-57 パスタ 写真1-4-58 メイン
左:パスタはGnocchi di patate e fonduta di castelmagno,frutta caramellata ジャガイモのニョッキとカステルマーニョのフォンデュ、フルーツのキャラメリゼ。
右:メインはMedaglione di filetto di manzo con crema di sedano rapa 牛フィレ肉のメダリオン セロリアッククリーム添え
写真1-4-59 デザート 写真1-4-60 カフェ・マキアート
左:デザートは Semifreddo di Krumiri Rossi e zabajone クルミリ・ロッシのセミフレッドとザバジョーネ。本日はここまで。
1-5 Lugano ルガーノ
●カザーレモンフェラート(イタリア)→ルガーノ(スイス)
写真1-5-1 写真1-5-2 高速26号線
:翌朝友人の運転で、スイスの友人の所までドライブ。ミラノの天気予報は雨でしたが晴天。予想最高気温23度、最低気温10度で昨日並み。ルガーノまで約160km、2時間。
右:9時に出発し、まず高速26号線で北へ一直線。アルプス山脈が前方に見えます。
写真1-5-3 ミラノ・ギソルファ料金所 写真1-5-4 テラッツァーノ料金所
左:Biandrate ビアンドラーテの北で東へ方向転換し高速4号線へ。イタリアの高速道路は有料。Barriera Milano Ghisolfa ミラノ・ギソルファ本線料金所。
右:更に高速50号線を北へ。Barriera di Terrazzano テラッツァーノ本線料金所。
写真1-5-5 ヴィロレシ東SA 写真1-5-6 レジ前のミニ商品
出発から約1時間、高速8号線 Villoresi est ヴィロレシ東SAで休憩。レジにはミニ商品。
写真1-5-7 コーヒーマシン 写真1-5-8 カフェ・マキアート
左:さすが本場のコーヒーマシンは壮観。このマシンで作るコーヒーは格別。
写真1-5-9 コモ・グランダーテ本線料金所 写真1-5-10 スイス・キアッソ
左:高速9号線 Como Grandate コモ・グランダーテ本線料金所を過ぎると、いよいよ山岳地帯。写真右上のシールは、友人が先ほどのSAで買った Vignette ヴィニェット。スイスの高速道を通行すための年次券CHF40。一日券、一か月券とかはないらしい。
右:10時50分、県境を越えるような気軽さでスイス Chiasso キアッソへ
写真1-5-11 メンドリシオ 写真1-5-12 ビッソーネ
左:高速2号線を北上すると、Mendrisio メンドリシオ付近から絶景の連続。
右:Bissone ビッソーネ。標識には、イタリアの飛地 Campione カンピョーネも。
写真1-5-13 アーニョ 写真1-5-14 タベルヌ - トリチェッラ城
左:Lugano Airport ルガーノ・アーニョ空港横を走行中。正面には雪を頂くアルプス。
右:11時20分スイスの友人宅に到着。友人宅の駐車場から見えた Castello di Taverne-Torricella タベルヌ - トリチェッラ城
●ルガーノで41年ぶりの同窓会
写真1-5-15 レストラン入口 写真1-5-16 レホテルのプール
左:スイスの友人の案内で、昼食へ向かいます。レストランの入口で友人二人。
右:レストランがあるホテルのプール。夏には間違いなく最高のリゾート地でしょう。
写真1-5-17 ルガーノ
ルガーノ湖が眺める絶景のレストラン Bigatt Hotel & Restaurant で昼食語学学校時代の学友と41年ぶりの同窓会。ここはイタリア語圏。スイスの友人も母国語はイタリア語なので、友人二人はイタリア語で会話。私にはドイツ語にしてくれ、全く41年のブランクを感じず、当時のように会話が弾みました(写真1-5-18)。
写真1-5-19 昼食 写真1-5-20 デザート 写真1-5-21 ワイン
左:黒板に掲げてあったイタリア語のメニューを、スマホ・アプリ・グーグルレンズで日本語で読んで選択。メニューを写メらなかったので、解説できません。
右:ワインは、Piccola Vigna Rosso del Ticino 「小さなブドウ園のティチーノ産の赤」はコクのある辛口。3日連続で飲んだこの地方の赤ワインの質は格別でした。
写真1-5-22 礼拝堂 写真1-5-23 ケーブルカー
左:ホテルの礼拝堂。小さいながら丹念なフレスコ画が美しい。
右:ホテル近くのケーブルカー。San-Salvatore-Bahn サン・サルヴァトーレ鉄道。麓駅から山頂駅まで高低差601m、路線長1,629m、中間で乗り換えて所要時間12分。標高912mのサン・サルヴァトーレ山頂から360度のパノラマが見られるらしい。
写真1-5-24 ルガーノ湖の遊歩道
ルガーノは、ティチーノ州で最大の都市で人口6万3千人のリゾート地。ここを訪れるのは41年ぶり。
食後、河畔へ降りてきました。水辺の遊歩道を3人で散策。スイスの友人は、一時寝込んでいたようです。まだ少々咳き込んでいましたが、かなり回復したとのこと。
写真1-5-25 水上のカフェ 写真1-5-26 遊覧船
写真1-5-27 写真1-5-28
左:水上のカフェで休憩。
右:湖上の遊覧船
この後解散。イタリアの友人は、国へ戻りました。私はスイスの友人宅で歓談し、ルガーノ駅まで送ってもらい、鉄道でイタリア・ミラノへ。
●20:02ルガーノ→21:17ミラノ
写真1-5-29 車窓 写真1-5-30 ミラノ中央駅
19時過ぎの列車に乗るつもりで、友人宅を18時半頃出発。駅までは8km、13分ほど。それが凄まじい渋滞。スイスからイタリアへ通勤帰宅の車が普段より多いらしい。
友人からは、晩ご飯を誘われましたが、ミラノ到着が遅くなるので遠慮したものの、結局渋滞で遅くなり、駅への到着は20時少し前。ギリギリで1時間後のこの列車に乗れました。切符に刻印された購入時刻は、列車の出発時間の20時2分。ちょっとでも手間取ったら乗り遅れたことでしょう。幸い、多言語対応の自動販売機で、ドイツ語が選べて、クレジットカードで購入できました。恐らくユーロで買えたと思いますが、スイス・フランは持っていませんでした。次の列車は1時間後。
1-6 Hotel Dorè ホテル・ドーレ
●標準的な三ツ星ビジネスホテル
写真1-6-1 客室 写真1-6-2 客室
駅から約1km、徒歩15分ほど、9時40分頃到着。1泊朝食付き64.8ユーロ(税込60.8ユーロ、市税4ユーロ)。広さ10㎡のシングルルーム。
写真1-6-3 ぺローニ 写真1-6-4 リンツ
夕飯はまだなので、ドイツならこの時間でも一杯飲みに出ますが、今晩は客室冷蔵庫のビールと、お土産に頂いたお菓子などで晩酌。Peroni ぺローニは、ローマに本社があるメジャーなビール。味は普通。日本でもよく見かける Lindt スイス発祥のリンツのチョコレートはスイスの友人から。
写真1-6-5 サニタリー 写真1-6-6 サニタリー
左:ビジネスホテルでもビデがあります。Wikiによれば、イタリア・スペイン・ポルトガルでは、1975年にビデの設置が義務付けとなったらしい。
写真1-6-7 客室からの眺め 写真1-6-8 朝食
左:翌朝客室からの眺め。外気温は13度。大通りから1本入った通りに面したホテルなので、夜中も静かで熟睡できました。
右:7時頃朝食会場へ。時間帯は説明がなかったものの、既に20人ほど。満足できる標準的なビュッフェ形式。
写真1-6-10 ホテル正面 写真1-6-11 ホテル前の通り
左:フロントはドイツのように無愛想でしたが、再訪したいと思えるコスパの高い宿でした。フライトは10時45分ですが、初めての行程なので余裕をみて7時半前ホテルを出発。
1-7 Bis Frankfurt フランクフルトまで
イタリア・スイス3泊4日のちょい旅を終え、フランクフルト経由でベルリンへ。同地でレンタカーを借り、ヴィッテンベルク近郊まで約135km走る予定。出発地ミラノの天気予報は晴れ時々曇り、予想最高気温21度、最低気温6度。到着地ベルリンは、曇り、最高10度、最低3度で、11度も下がります。ベルリンまでは北北東へ直線距離約830km。
写真1-7-1 路面電車 写真1-7-2 ミラノ中央駅
左:ミラノ中央駅近くでクラシックな路面電車を見ました。
右:リナーテ空港行きのバスの発着場所は、ミラノ中央駅の東側。
●8:00ミラノ中央駅→8:25リナーテ空港 バス
写真1-7-3 バス車内 写真1-7-4 リナーテ空港
3日前ミラノ到着はマルペンサ空港でした。出発はリナーテ空港。ちょうど関西空港と伊丹空港の関係に似ています。リナーテ空港へは Air Bus Lnate バスで25分。
写真1-7-5 ハンドドライヤー 写真1-7-6 A18搭乗口
左:いろんな形のハンドドライヤーがあるものです。絵付きで分かりやすい。
右:手荷物検査場はスムーズ。9時15分頃、搭乗口までたどり着きました。
写真1-7-7 ラウンジ ・サラ・レオナルド 写真1-7-8 2回目の朝食
写真1-7-9
左:搭乗までのひと時、Priority Pass で入場でき、搭乗口が見える Sala Leonardo ラウンジ・サラ・レオナルド へ。
右:ビュッフェは充実していますが、朝食を済ませたので控えめとはいえ、ビールは外せません。 Peroncino ペロンチーノは、イタリアのプレミアム低発酵ラガービールとのこと。
●10:45ミラノ・リナーテ空港→12:00フランクフルト LH271便 A320
写真1-7-9 リナーテ空港 写真1-7-10 ルガーノ上空
左:搭乗は早く完了し、早めに飛び立ちそう。
右:昨日訪れたルガーノ上空。この後アルプスは雲隠れ。写真は撮れませんでした。
写真1-7-11 マイン川沿いの発電所 写真1-7-12 スターウォーズ塗装機
左:フランクフルト空港には東から着陸するようです。マイン川沿い、ハーナウの南にある Kraftwerk Staudinger シュタウディンガー火力発電所が見えます。ヘッセン州で最大の火力発電所だそうです。
右:4日ぶりにフランクフルト空港へ戻りました。エプロンは混んでいて、到着ロビーに入るまで待たされ、ベルリンへ乗り継げるだろうかと冷や汗。
機内からANAのスターウォーズ塗装機が見え、9日後には私もこの便で帰国します。もし2019年に続いてこの機体(JA873A)に当たれば嬉しいな。
1-16 Nachwort あとがき
●今回の行程なら特典航空券がお得
コロナ禍の影響で4年間海外へ行けず、欧州へ3往復できる分のマイルが貯まりました。今回そのマイルで特典航空券をゲット。
長崎からフランクフルトまで単純に[往復コース]6万マイル+税金・料金等59,620円
今回更にフランクフルトからミラノまで往復して、最終目的地をベルリンとすることで[周遊コース]6万マイル+税金・料金等79,340円
周遊すると税金・料金等は上がりますが、必要マイルは変わらず6万マイル。
同じ行程で航空券をANAで検索すると、
長崎-フランクフルト[往復コース]運賃157,500円+税金・料金等59,620円=217,120円
特典航空券と同じ行程では異常に高かった(運賃500,000円+税金・料金等79,340円=579,340円)ので、運賃は分割して検索。
①長崎-ミラノ着/フランクフルト発-長崎 運賃220,000円
②ミラノ-ベルリン(片道、ルフトハンザ)運賃60EUR+税金・料金等(特典航空券購入時のレート1EUR=140円)=8,400円
①+②[周遊コース]運賃228,400円+税金・料金等79,340円=307,740円
つまり周遊コースの運賃228,400円は、特典航空券なら6万マイル。1マイル=約3.8円の価値になります。
一般的には1マイル=1~2円の価値なので、周遊するなら特典航空券は断然お得。
●2週間の欧州旅行の荷物の総重量は出国・帰国時とも約6kg
写真1-16-1 リュックサックとショルダー
4年前は総重量8.5kgあり、機内持ち込み荷物として持ち歩くには少々辛かった。
それで今回は、リュックサック760gをNorth Face415gに、ショルダー360gはモンペルの40g。ノートパソコン(ACアダプター込)1,400gは、買替時期だったので、軽量の1,058gに。電子辞書300gやデジカメ268gはスマホで代用できるので持って行かないなど、徹底的に軽量・減量化して、出国・帰国時とも重量は、お土産も含めて、ジーパン・貴重品が入った状態で総重量約6kg。この重さなら動きやすい
●ノイズキャンセリング効果は十分
写真1-16-2 ノイズキャンセリングイヤホン
4年前は買ったばかりのSonyワイヤレス・ノイズキャンセリング(NC)・ヘッドホンWH-1000XM3ケース込み430gを持っていきました。NC効果は絶大で、10時間以上のフライトでも、これがあるとぐっすり。
ただ荷物は極限まで軽量・減量化したのに、重くかさばるため、今回はNCイヤホンWI-1000XM2本体58gをメッシュケース10gに入れて。さすがにヘッドホンにはかないませんが、NC効果は十分。外すとあまりの騒音に外せなかった。重量と効果を天秤にかけると、これで十分。ちなみにNCヘッドホンは、我が家で使っています。
●普段使いのスマホがそのまま海外で使える
写真1-16-3
今回は日常使っている楽天モバイルのスマホをそのまま海外へ。海外データローミングサービスは月2.0GB。2週間の旅行でも2か月にまたがるので、2か月分4.0GB使え、Wifiも以前より拡充されているため、十分足りました。つまり普段使いのスマホが、追加料金無しで海外でも使える
日本からフランクフルト空港に到着して、スマホの電源を入れると、手間なく自動的にローミング完了。
かつてドイツ到着後、現地でスマホとSIMを買う(2011年)、現地でプリペイドSIMを買う(2012年)、日本で事前に購入した海外SIMをデュアルSIMスマホに差し込んで持参する(2019年)など、それなりに下準備が必要だったので、今回はあまりの簡単さに感動しました。
ただ設定に慣れておらず、左写真のスマホ画面にある1番下の海外ローミング(データ通信)はONですが、上のふたつ国際通話がONになっていなかったので(画面は既にONの状態)通話ができず、イタリア初日ヴェルチェッリ駅で右往左往したことは上の「1-2カザーレ・モンフェラートまで」に書いた通り。
●郷に入っては郷に従え Andere Länder, andere Sitten
写真1-16-4 イタリア2泊目の赤ワイン 写真1-16-5 ラテ・マキアート
●イタリアは赤ワインの国だ
ドイツもイタリアも同じEU圏ですが、やはりお国柄があるようで、私の舌は旅慣れたドイツ人に近いと思いました。
日本でもドイツでも、まずビールを飲んでから、2杯目はワインでも普通はOK。但しワインの産地で「まずビール」を頼んだら、店員からけげんな顔をされたことがあります。
今回イタリアでまずビールを飲みたいと言ったら、友人から「ワインかビールがどちらかにせよ。」と言われました。イタリア人が選んだのでハズレ無しという点があると思いますが、確かにイタリアの赤ワインは抜群に美味しかった。最初から赤ワインというのも、飲んでみてよくわかりました。
●イタリアのコーヒーはエスプレッソ・ベース
・エスプレッソ イタリアでコーヒーと言えばこれ。濃いコーヒー
・カプチーノ エスプレッソ+ホイップミルク
・ラテ・マキアート ホットミルク+エスプレッソ+ホイップミルク 私ごのみ
この三種類は、ドイツでよくあるイタリアのコーヒー。本場イタリアはもっと種類があるし、当然のことながら本格的でした。このページは2023年8・9月に作成。
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