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OMについて | ||
OMソーラーとは:冬、軒先から新鮮な空気を取り入れて、屋根下の通気層で空気を暖め、屋根の最上部にあたる棟の下に設けられたダクトから、床下の土間コンクリートへ暖められた空気を送ります。夜間になって、外気温が低下するとともに、土間コンクリートに蓄えられた熱は、ゆっくりと放熱します。 春から秋にかけて暖房がいらないシーズンは、棟の下で、暖まった空気で、水を温め、温水貯蔵タンク(貯湯槽)にお湯をためます。お湯取りに利用しても余った熱は、床下へ送らず、排気口から外へ追い出されます。 詳しくは、OMソーラー(株)のホームページをご覧下さい。http://www.omsolar.jp/ 対象部分:居宅のうち玄関・浴室・収納を除く全て 集熱面:南側屋根面のうちのガラス付集熱面のみ。ガラス無し集熱面は、将来太陽電池モジュールを載せる予定で集熱面積には加算していません。 補助暖房:エアコン。デュアルコイル(OMシステムによる補助暖房)にはしていません。 給湯:OMシステムによる貯湯槽+灯油ボイラーによる追い炊き。なお、台所には別途ガス湯沸器から給湯。 特徴:吹き抜けがないので、2階床にグレーチングを敷いて、1階から2階への通気を考えました。1階の半分を賃貸しているので、自用部分については、蓄熱床面積の3倍の空間を暖めることになっていますが、効果は十分感じられます。 住んだ感想:建築士なので、一応理論は勉強して、本もたくさん読んだつもりでしたが、最新の技術を取り入れた家がこんなに気持ちよく暮らせるとは想像以上。 まず、高断熱・ペアガラスなので、それだけでも暖かいし静か。これにOMが加わると、まさに鬼に金棒。冬でも家の中は、仕切らくてよいので、行動的だし、家族の気配がいつも感じられます。 「太陽の恵み」を、家族みんなが意識し、感謝しながら暮らしています。 |
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効果の程度 | ||
表-1は、平成11年1月に実測した電気の使用量と、新聞発表の日別の天気・最高気温との関係を表にしたものです。我が家は、できるだけ化石燃料を燃やしたくないことと、いずれ太陽光発電を導入する予定なので、エアコンで暖房していて、OMの効き具合は、電気の使用量に直接跳ね返ります。即ちOMが効いている日は電気の使用量が落ち、効かない日は、電気の使用量が上がります。6日から16日にかけて、気温の低い日が続いていますが、それでも晴れた日は、OMの効果で電気の使用量が下がっていて、天気と電気使用量の相関関係がよく出ています。晴れた日はOMのおかげで、暖房は朝方リビングのエアコンを少しと、夕方から一階の子供室の小さなエアコンをつけておくと家中暖かです。雨の日はほぼ一日エアコンのお世話になります。 | ||
表-2は、1月17日の気温変化を表にしたものです。この日は晴天で、1、2階とも夕方までにOMの力だけで17度まで上昇しています。一方、玄関はOM対象外なので、ほぼ一般の住宅の室内温度に相当すると考えられ、OMの効果が5度程度あると判断できます。なお当日、新聞発表の長崎の気温は、最高が11.4度(平年比1.7度高)、最低が1.9度(平年比0.9度低)でした。 | ||
表-3は、電気・ガス・灯油の二酸化炭素排出量を前の家(賃貸マンション)と比較したものです。 暖房は、前の家も今の家も電気(エアコン)です。給湯は、前の家がガス、今の家の台所がガス、浴室・洗面所がOM+灯油です。二酸化炭素の排出量は、前の家と比べて92.7%になっています。一方、居住面積は前の家と比べて2.3倍、体積は、天井が高いので2.9倍になっています。また、前の家では、暖房していたのはリビングだけで他の部屋は寒々としていましたが、今の家では、家中が暖かいことを考えれば、効果は充分でているようです。 |
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