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Eine Deutschlandreise 2013 ドイツ旅行 (1/5)
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Inhalt 目次
1 Bis Berlin ベルリンまで
2 Berlin ベルリン
3 Um Berlin ベルリン周辺
4 Heiligendamm~Köln ハイリゲンダム~ケルン
5 Um Köln ケルン周辺
Überblick 概要
2013年春、福岡の前泊も含め、ゴールデンウィークをはさんだ13日間、弟と弟の高校1年生になったばかりの息子(私にとっての甥)を連れてドイツ旅行。主に首都ベルリン、バルト海沿岸のリゾート地ハイリゲンダム、ライン川河畔の商都ケルンの周辺をレンタカーで回りました。
そのためドイツの一般的な観光ルートから離れます。
なお掲載写真は特記がない限り、自前で撮影。右の写真はベルリンの宿で、ブランデンブルク門の夜景ポスターを背景に、左から私、甥、弟。
ベルリンで親族3人
写真1-0-1
お断り
情報の多くはドイツ語のウェブサイトなどから直接仕入れています。固有名詞等、日本語の定訳と異なることがあるかもしれません。そのためできるだけ原語も併記しました。
趣味のドイツ語なので内容の正確さを保証できません。その程度の語学力だと見逃してください。
※印のリンクページは、別ウィンドウが開きこのサイトを離れます。
円表示は交換時のレート 約1ユーロ=130円で計算。
Reiseweg 行程
4/26 福岡~関空~フランクフルト国際空港ベルリン5泊 ドイツ地図 旅程
4/27・28 ベルリン市内観光
4/29 ヴォルフスブルク・アウトシュタット日帰り
4/30 ザクセンハウゼン~ポツダム日帰り
5/1 ベルリン~ハイリゲンダム1泊 
5/2 ハイリゲンダム~ケルン4泊
5/3・4 ケルン市内観光
5/5 ワンダーランド・カルカー~ネアンデルタール日帰り
5/6 ケルン~シュトゥッガルトフランクフルト国際空港
5/7 成田~福岡
青は経由地赤は宿泊地緑は観光地など ドイツ地図
全て自前で組み立てた手配旅行
航空会社は全日本空輸(ANA)とルフトハンザ航空。九州からだとアジアのハブ空港を経由して行く選択肢もありますが、乗り慣れてかつマイレージがたまる航空会社を選びました。
ドイツ国内はベルリンを出発してフランクフルト国際空港へ戻ってくるまで、全行程約2,500kmをレンタカーで走行。
宿は事前に日本からネットでホテルやアパートホテル(注)を予約
注:家具・電化製品付きのウィークリー・マンション感覚で、1泊単位で宿泊可。
1 Bis Berlin ベルリンまで
4月26日8時前福岡をANA便で関空へ向け出発。約1時間の乗り継ぎ時間を経て、ルフトハンザ便でフランクフルト国際空港へ。そこから3時間半の乗り継ぎ時間を経てルフトハンザ航空のドイツ国内線でベルリンへ。ベルリン到着は同日の19:30頃の予定。到着地ベルリンの天候は曇り、予想最高気温24度、最低気温9度です。
1-1 Bis Frankfurt フランクフルトまで
1-2 Flughafen Frankfurt am Main フランクフルト国際空港
1-3 Flughafen Berlin-Tegel ベルリン・テーゲル空港
1-4 A&B Apartment & Boardinghouse A&B アパートメント&ボーディングハウス
1-5 Deutsches Technikmuseum Berlin ドイツ技術博物館
1-6 Potsdamer Platz ポツダム広場(ソニーセンター)
1-7 Ku'damm クーダム
1-8 Nachwort あとがき
1-1 Bis Frankfurt フランクフルトまで
ピカチュウ・ジャンボ 関西空港行き全日空1702便 表示板
写真1-1-1 ピカチュウ・ジャンボ 写真1-1-2 案内表示板
左:福岡空港で。搭乗便を待っていると、ANAのポケモンジェットが見えました。Wiki(※、日本語)によればピカチュウ・ジャンボと言うらしい。日本のボーイング747は次々と引退しているため、この機体が見られるのも残りわずかでしょう。
右:これから乗る関西空港行き全日空1702便の案内表示板です。こちらはボーイング737。
関空でルフトハンザ航空に乗り込むとそこはもうドイツ
ルフトハンザ航空ボーイング747 フランクフルト空港行きLH741便
写真1-1-3 写真1-1-4
左:関空には、今から乗るルフトハンザ航空のボーイング747が待っていました。
右:航空券は全日空で買っているので、共同運航便です。ルフトハンザ航空には生まれて初めて乗ります。ほぼ定刻の10時過ぎ関空を飛び立ちました。
座席前のディスプレイ ウェルカムドリンクとおつまみ
写真1-1-5 写真1-1-6
左:座席前のディスプレイ。ドイツ語表示が出ると気分はもう一気にドイツ。上から、残りの所要時間Verbleibende Flugzeit、高度Höhe、目的地の現地時間Uhrzeit am Zielort。
右:ウェルカムドリンクやおつまみもドイツ製ビールはヴァーシュタイナーWarsteinerという銘柄で、飲み味は軽かった。ドイツの雑誌や新聞などもたっぷり用意されていました。
和食の牛すき焼き 夕食。煮穴子丼
写真1-1-7 昼食 写真1-1-8 夕食
左:昼食。洋食と和食が選べます。写真は和食の牛すき焼き。
右:夕食。煮穴子丼。
メニューとお箸
写真1-8-9

右写真は配られたメニューと割り箸。メニューは左からドイツ語、英語、日本語。それぞれの表現を見比べると勉強になります。箸袋にもフルトハンザの刻印があって、日本とドイツのコラボに感激。夕食のデザートにApfelstrudel mit Sauce Anglaise(日本語は「アップルシュトゥルーデル、ソース・アングレーズ」)がありました。ドイツ語でも日本語でもよく分かりませんが、夕食の右上がそれ。今となってはどんな味だったか忘れました。グルメじゃないので、スミマセン。今度はしっかりメニューと見比べがら食べるぞ。
1-2 Flughafen Frankfurt am Main フランクフルト国際空港
小雨がぱらつくフランクフルト国際空港ターミナル1 地上階のカフェテリアで早速ドイツ食
写真1-2-1 写真1-2-2
左:ほぼ定刻の15時前に小雨がぱらつくフランクフルト国際空港第1ターミナルに到着。8ヶ月ぶりのドイツです。当然と言えば当然なんですが、居並ぶフルトハンザ機を見ると、ドイツへ来た実感がします。
右:ベルリンまで乗り継ぐフライトには少々時間があるため、地上階のカフェテリアで早速ドイツ食。ソーセージ5.5ユーロ、サラダの盛り合わせ5.9ユーロ、カップ入りのデザート、白ビール、オレンジジュースなど計22.30ユーロ(約2,900円)。兄弟で中瓶1本で足りるはずもなくもう1本飲みました。もうこれで十分ドイツを楽しんだ気分。
私たちがワイワイ言いながら飲食していると、少し離れて座った白人女性が「スミマセン、荷物を見ててくれますか。」といきなり流暢な日本語で。北欧出身で日本にも滞在したことがあるとのと。日本人は信頼できるからと、荷物を置いてセルフのカフェテリアに食べるものを取りに行きました。
カフェテリアの目の前にO2の携帯ショップがあったため、プリペイドの積み増しをして、ドイツ在住の友人に到着を報告。
ルフトハンザ航空ボーイング737-300 ベルリン・テーゲル空港行きLH194便の案内表示
写真1-2-3 写真1-2-4
左:駐機場にルフトハンザ航空のボーイング737-300が。
右:私たちが乗るベルリン・テーゲル空港行きの案内表示。こちらはエアバスA321です。機材の到着遅れで、出発が少々遅れるとのアナウンスがありました。今日はこれが最後のフライトなので、少々遅れてもベルリンまで飛んでくれさえすれば十分。
フランクフルトからベルリンへ
客室乗務員は3人とも男性 機内サービスのドリンクとおつまみ
写真1-2-5 写真1-2-6
左:客室乗務員は3人とも男性。帰国して友人に「非常時には頼もしそう。」と話したら、「イヤイヤ、意外と女性の方が底力があるのでは」との返事。そうかもね。
右:たった1時間10分のフライトなのに、アルコールも提供するワゴンサービス。日本ならお盆に数種類の飲み物を乗せて差し出される程度なのに、こちらは一人一人の注文を聞いて注いでいました。おつまみの塩味がビールと合います。
1-3 Flughafen Berlin-Tegel ベルリン・テーゲル空港
閉鎖間近なローカル空港
ベルリン・テーゲル空港 ベルリン・テーゲル空港
写真1-3-1 写真1-3-2
19時45分頃、ベルリン・テーゲル空港へ到着。遅れは15分ほどで済みました。天候は予報通りどんよりした小雨。
テーゲル空港は、ブランデンブルク国際空港(以下「新空港」という)が開港すれば閉鎖される運命。本来なら私たちも新空港へ降り立ってもおかしくない時期ですが、新空港はたびたび開港が延期されていて、Wiki.de(※、独語)によれば2013年9月に新しい開港時期が発表されるらしい。
そのため遅かれ早かれこのテーゲル空港の景色は見納めになります。テーゲル空港は、古びたローカル空港の雰囲気。その分コンパクトなので、大空港のように延々と歩かされることもなく楽でした。
写真に写っている赤い機体は、日本では馴染みがないエア・ベルリンWiki(※、日本語)によれば、今やヨーロッパで4番目の規模を持つ航空グループだそうです。
日本からドイツの首都・ベルリンへ直行便はありません。これは冷戦時代、ベルリンが英米仏ソの占領下にあった名残だとも言い切れません。首都に戻ったとはいえ、経済の中心はあいかわらず旧西ドイツだし、テーゲルのローカル空港ぶりからすると、ベルリンにビジネス需要が多くあるようには見えないですね。ただ、日本とドイツという両先進工業国の首都を結ぶ航空路がないのは不自然。新空港が開港した暁には、直行便が飛ぶような予感がします。
手荷物をピックアップしてタクシーに乗ります。運転手さんはトルコ出身で、トルコ料理の話で盛り上がりました。遠方に旧東ベルリンにあるTV塔を眺めつつ、ポツダム広場を通って約25分、チップ込みで22ユーロ払って宿に20時半頃到着。福岡から約19時間半の道のりでした。
到着後、近くにある大手スーパー・カイザースへ買い出しに行って、部屋で少々飲んで今日は終わり。
今や羽田を深夜に出て、ドイツに早朝に着く便があります。つまり金曜日の夜、仕事を終えて羽田に向かい、時差ボケそこのけで土曜日の朝からドイツを巡ることも可能。ただ20歳代ならともかく、オジサンには腰が引けます。まずはゆっくり休んで、2日目から行動です。
1-4 A&B Apartment & Boardinghouse A&B アパートメント&ボーディングハウス
こんなアパートに長期滞在してみたい
A&B アパートメント&ボーディングハウス ヴィルヘルム通り
写真1-4-1 写真1-4-2
左:このアパートホテルに5泊。8ヶ月前は、旧西ベルリンの目抜き通りクーダムに近いアパートホテルでした。広々していたし、ショッピング街に近くロケーションはよかったのですが、鉄道高架に近く騒音に悩まされました(2012ドイツ家族旅行>ベルリン前編>アパートホテル・ヴェガ)。
今回は、東よりの範囲で探してみました。この宿はクロイツベルク地区にあり、ポツダム広場まで約1km、徒歩約15分。最寄りの地下鉄駅Kochstr.(コッホ通り)から地下鉄2駅で、旧東ベルリンの目抜き通りウンター・デンデン・リンデンに着きます。旧東ベルリン地区を観光するには便利な場所です。
右:カメラをパンすると通りの先に遊覧気球が上がっていました。周りの何気ない風景が、今見てもベルリンへ行ったんだという郷愁を誘います。
なお、ボーディングハウスとは、長期滞在者用の宿泊所や賄い付きの下宿とのこと。
LDK 副寝室
写真1-4-3 LDK 写真1-4-4 副寝室
左:71㎡2LDK。ダブルベッドの寝室が二つ。写真のダイニング・テーブルの左手にキッチン。レンタカーの駐車場代も含め5泊して810ユーロ(一人一泊あたり54ユーロ。約7,000円)。
右:私が一人で寝た6畳ほどの副寝室。
主寝室 サニタリー
写真1-4-5 主寝室 写真1-4-6 サニタリー
洗濯機
写真1-4-7 洗濯機
左:こちらは14畳ほどある主寝室。天井高が約3m(一般的にドイツの居室は天井が高く、日本は2.4m程度が標準)あるため、面積以上に広く感じます。弟と甥に用意しましたが、弟は柔らかい寝床が苦手で、リビングのソファーで寝ていました。
スーツケースを広げるにはこれくらい広い方が助かります。壁面の「Ruhezone」は「安息場所」くらいの意味かな。
右:標準的な仕様のサニタリー。シャワーのみでバスタブはありません。ボディシャンプー、シャンプーは宿泊日数分置いてありました。
実は、今回ここを選ぶ決定打となったのが洗濯機。私は自分の分だけなので、手洗いでちょこちょこ洗えば十分ですが、弟は息子も含め2人分。もちろん街角にはコインランドリーもありますが昼間は観光で動き回ることを考えと、宿にあれば断然効率的。
乾燥機能のない洗濯だけのベーシックな仕様でしたが、夜洗濯して、写真の右手に写っているヒーティングのバーに洗ったものを掛けておくと朝には乾いていました。4・5月とはいえ気温が下がる夜間のみ温水が通って暖房されていました。
公共交通機関のアクセスはよく、閑静で住み心地はよかったです。この後ハイリゲンダム~ケルンと周遊しますが、この宿ならベルリンだけに連泊して、適当に郊外へドライブしてもよかったかなと思えるほど、ベルリン周辺は見所が多いし、緑や公園も多く、楽しかったです。
日常の買い物はカイザースで
スーパー・カイザース 朝食
写真1-4-8 スーパー・カイザース 写真1-4-9 朝食例
スーパー・カイザースのエコバック
写真1-4-10 エコバック
左:宿を決めた時点で宿の周りにあるものをストリート・ビューで事前に確認しました。そしたら宿から徒歩約4分半の所に大手スーパー・カイザースがあり、こりゃラッキー。毎日買い出しへ。レジの前に警備員のオジサンが常駐していて、弟はあっいう間に仲良しに。このあたりの付き合いのよさは、私には真似できないな~。
右写真1-4-10「Natürlich kauf(e) ich bei Kaiser's(カイザースで買うに決まってるよ)」と書かれたエコバック(0.99ユーロ)は初日にこのスーパーで2枚買って、1枚はお土産にと甥っ子にあげました。何気ない日用品が嬉しい。
右:カイザースで買った食材による朝食の一例。たいした物は食べてないし、栄養バランスが悪いとかみさんに叱られそうですが、数日間なので好きなものを食べさせてください(笑い)。宿の近くには、早朝から開いているパン屋さんもあって、買い出しに行った日もありました。
ホテルで非日常に浸るのではなく、昔住んだドイツなので、できるだけ日常の暮らしを「疑似体験」したいんです。同行した弟親子には貧乏旅行みたい(実際それに近いかも)で迷惑な話でしょうが。
壁面アート
写真1-4-11
壁面アート
写真1-4-12
宿からスーパー・カイザースへ行くの途中にあった壁面アート。私には見慣れたドイツの風景ですが、甥っ子には落書きを超越した「美術作品」は新鮮だったみたい。
別の日に通ったら、右写真のように若者が上塗りをしていました。当然ペイント代は自腹でしょう。
ディープなベルリン
ドイツ2日目はベルリン・ウェルカムカード(注)を使ってベルリン市内を観光。ドイツ技術博物館→映画博物館→クーダムでショッピング→中華料理店
。メジャーな観光地を吹っ飛ばして、少年の心をくすぐる場所、映画好きな弟が喜ぶ場所を選んでみました。天気予報は雨、最高気温9度、最低気温6度。ほぼ九州の真冬並みの天候。ただ、出掛けてみると傘は不要でした。
注:ツーリスト用カード。市内公共交通機関が乗り放題になり、美術館等が割引になります。5日間用31.5ユーロ。効率よく回るよう計画すれば5日間券もいらないのですが、ベルリン滞在の5日間は予定変更しても自由に回れるという安心料みたいなものです。
1-5 Deutsches Technikmuseum Berlin ドイツ技術博物館
少年のようなおじさんの心をくすぐるメカニックの殿堂
ドイツ技術博物館
写真1-5-1
ベルリンの長距離列車の終着駅の一つだったアンハルター駅は、第二次世界対戦で破壊され、戦後もベルリンの壁のそばにあったため、長らく廃墟になっていたそうです。Wiki.de(※、独語)によれば、1983年駅の跡地にMuseum für Verkehr und Technik(交通と技術の博物館)という名前でオープン。
そして1996年現在の「ドイツ技術博物館」に改名。1999年、新館の屋上に、「ダグラス C-47 スカイトレイン」のレプリカが載せられたとのこと。展示スペースには、実物の車両を多数並べた扇型機関車庫もあります。
このC-47は、冷戦時代初期ソ連によるベルリン封鎖(Wiki[※、日本語] 1948年6月~1949年5月)で、西側がベルリン大空輸で対抗した際に使われた輸送機。その輸送機は、ベルリンの子供達のためにお菓子やキャンディーをまいたので、Rosinenbomber(ロジーネン・ボンバー[Wiki ※、日本語] 干しぶどうの爆撃機)の愛称で親しまれたとのこと。
私たちが降り立ったテーゲル空港(Wiki ※、日本語)は、そのベルリン封鎖の際に、わずか49日で滑走路が建設されたとあります。
入場する前から、うんちくが長くなってスミマセン。ダメ押しでもう一つ書かせてください。
旧アンハルター駅 旧アンハルター駅
写真1-5-2 旧アンハルター駅 写真1-5-3 旧アンハルター駅
既述のようにアンハルター駅の跡地に作られた博物館ですが、宿の近くにSバーン(都市鉄道)のアンハルター駅がありました。地下のホームに降りていくと壁面にかつてのアンハルター駅の写真が飾ってあり(左写真)、地上には駅のファッサードが残されています(右写真)。グーグルマップで見ると、ここから博物館の扇型機関車庫まで約600mあるので、巨大な駅だった事が分かります。航空写真で見ると、駅舎・ホームなどの跡地は、現在サッカー場などになっています。
見たものだけの写真を並べていけば、話は早いのですが、しつこい性格が災いして、背景までとことん調べたくなってしまいます。長々とおつきあいさせてスミマセン。お待たせしました。それでは入場しましょう。
旧アンハルター駅の模型
写真1-5-4 旧アンハルター駅の模型
それで最初にご覧頂くのは、博物館に展示してあるかつてのアンハルター駅の模型。写真の右端が現在残されているファッサードです。
旧アンハルター駅の模型
写真1-5-5 旧アンハルター駅の模型
カメラを左にパンすると、見学中の扇型機関車庫が見えます。その手前は旧貨物駅。今は自動車を展示する博物館の一部になっています。
鉄道車両の展示は、木製レールの時代から現代の最新型まで幅広くあります。強制収容所行きの車両もあり、負の遺産に真摯に向き合うドイツ人の姿勢を感じます。
船舶部門
琥珀の船 実物の船
写真1-5-6 写真1-5-7
船の展示も膨大。木造船、帆船の模型、ボトルシップなどおびただしい数でした。
左:べっ甲みたいですが、案内板によれば琥珀(こはく)で作られているとのこと。
右:この実物の船は、煙突が天井に着きそう。一旦解体して運び入れ組み立てたらしい。
レゴの船 レゴの船
写真1-5-8 レゴの船 写真1-5-9
な、なんと、レゴで作られた船も。船員がずらり。
ローター船
写真1-5-10 ローター船
ローター船(Wiki、※日本語)は、ドイツ人のアントン・フレットナーという技術者が発明した船なので、「ドイツ技術博物館」にふさわしい展示ですね。展示物はブッカウ号というローター船の第一号。
この技術は、維持費の問題からその後見捨てられていたものの、1980年代以降、環境問題対策から研究が行われているとのこと。写真の左に写っている4本の円筒(ローター)を持つ貨物は、ドイツで建造され2010年に就航したE-Ship 1(Wiki.de ※独語)。燃料を30~40%削減することが目標だそうです。
航空機部門
航空機部門 航空機部門
写真1-5-11 写真1-5-12
次は航空機部門。写っている機体をWikiなどで調べると、芋ずる式に広がって興味が尽きません。とても私の手には負えないので、次に一つだけ紹介させてください。
フォッケウルフA16-1920年代の小型輸送機(復元)
写真1-5-13
フォッケウルフA16-1920年代の小型輸送機(復元)(案内板の原文:Focke-Wulf A 16 -ein Kleinverkehrsflugzeug aus der 1920er Jahren(Nachbau) )。機の詳細はWiki(※、日本語)に譲るとして、案内板によれば木製の機体は旧式ではあったものの、同時期のユンカースやドルニエの金属製の機体より安かったために売れたらしい。
この機体は1988年、フォルケ・ウルフ社を継承したエアバス社が復元。完成品は残されていないため、復元には苦労したとあります。
あるサイトには、創成期のルフトハンザ航空でも使われたという記事がありました。
風力発電機の内部構造の展示
写真1-5-14
風力発電機の内部構造の展示。風力発電機は扇風機が大型になっただけで、モーターが入っているくらいにしか思っていなかったので、人がメンテをするために立ち入れるスペースがあるとわかるこの展示は新鮮でした。ところで、左側にはファンが見えます。ネット検索しても同じ構造のものを見つけきれませんでしたが、日本製でも発電機を冷やすためにオイルクーラーを備えた機種がありましたので、同様の働きをするものと思われます。
館内のレストランで昼食
Schoefferhofer hefeweizen[酵母入り白ビール] カレーソーセージとフライドポテト、春のサラダ、豆腐のマリネ添え
写真1-5-15 写真1-5-16
館内にあったクラシックな造りのレストランで昼食。
左:私と弟が飲むビール(Schöfferhofer hefeweizen[酵母入り白ビール] 0.5リットル 3.50ユーロ)だけが目立っていますが、未成年の甥っ子にはコーラです。
右:ベルリンなのでまずはカレーソーセージとフライドポテト(6.9ユーロ)。それと今日のメニューに「Frühlingssalat mit mariniertem Tofu(春のサラダ、豆腐のマリネ添え)7.5ユーロ」とあったため、どんなものが出てくるのか興味津々で注文してみました。出てきたのは生野菜のサラダに、ドイツ人向けに味付けされた厚揚げ豆腐。単に「豆腐」だけでなく「厚揚げ」もベルリンで食することができるのかと驚きと共に、日本では普通こんな組み合わせで食べないけど、ヘルシーでなかなかいいなと思いました。
午後は、別館の道路交通展示場へ行きました。詳しくはロケ地探訪編第三弾その3>ドイツ技術博物館をご覧ください。
1-6 Potsdamer Platz ポツダム広場(ソニーセンター)
ベルリンの壁跡地の再開発地区
ポツダム広場
写真1-6-1 ポツダム広場
ドイツ技術博物館から地下鉄でポツダム広場へ。かつて東西ベルリンの狭間で開発から取り残された場所が、今や再開発が進みベルリンで代表的なスポットになっています。お目当ては映画博物館。
ソニーセンター付近 ソニーセンター付近
写真1-6-2 ソニーセンター付近 写真1-6-3 ソニーセンター付近
映画博物館(Deutsche Kinemathek - Museum für Film und Fernsehen)の館内は撮影禁止だったのでせめて外観だけでもと思い、撮影してきた画像を見てみたら、うかつにもありません。左写真がその建物ですが、二階建バスと標識に隠れて証拠とも言うべき「Filmhaus」の看板が見えません。
右:映画博物館の前で。もう少しカメラを右へパンすると、看板が写るんですが・・・。
そんなアリバイ証言より、面白かったのかどうか早く言え!と叱られそう。結論から言えば、ドイツ映画に関心があるかどうか。「映画メトロポリス(1927年)」や「女優マレーネ・ディートリッヒ」、ザントマンを題材にした子供向け人形TVアニメ「Unser Sandmännchen」を知っているかどうか。懐かしい!と感じた方は行って損しません。
レゴランド・ディスカバリー・センター レゴランド・ディスカバリー・センター
写真1-6-4 レゴランド・ディスカバリー・センター 写真1-6-5
ソニーセンター
写真1-6-6 ソニースタイルストア
ガイドブックにレゴランド・ディスカバリー・センターが紹介されていたので行ってみたら、案内穣から「ここは幼児向けですけどよろしいですか。」と言われ、右写真のように特製のレゴブロックで作られた巨大なキリンの前で記念撮影だけしました。弟(右)と甥。
ソニーセンターなので、ソニースタイルストアもあり、その前で甥(左)と私。もともとソニーブランドは好きなので、いろいろな商品を触って楽しかったです。わざわざベルリンに来てまで・・・、と言われそうですが、日本の西の果てに住んでいると、なかなかこんなチャンスはないので(笑い)。
1-7 Ku'damm クーダム
旧西ベルリンの目抜き通り
二階建て路線バス ザッハトルテとビール
写真1-7-1 二階建て路線バス 写真1-7-2 3時の休憩
左:ポツダム広場から二階建ての路線バスに乗って、旧西ベルリンの目抜き通りクーダムへ。
右:カイザー・ヴィルヘルム記念教会を見た後、百貨店カー・デー・ヴェーの最上階にあるセルフ式レストラン「ヴィンター・ガルテン(冬の庭)」へ。3時の休憩のつもりがもう4時前。ザッハトルテとビール。甥っ子にはオレンジジュースです。また飲むの?と呆れられそうですが、これが楽しみでドイツへ来ているのでご勘弁を。
クーダム クーダム
写真1-7-3 クーダム 写真1-7-4 クーダム
予定では、ポツダム広場の後、私は弟親子とは夕飯まで別行動で、DDRミュージアムや世界遺産の集合住宅など自分が見たいところを回る予定でしたが、弟親子が初めてのベルリンだし、私はまた来るつもりでいますが、特に甥っ子はこれで最初で最後かもしれないので放っておけず、「何を買いたい、見たい」か聞いて、ガイド役に。リクエストに応じてクーダムのスポーツ用品店や家電量販店などを案内して回りました。昨年夏に来たとき、宿にクーダムのショッピングガイドのパンフが置いてありました。それを見てお目当てのお店を探すことをおすすめします。
ベルリンでチャーシュー麺
チャーシュー麺
写真1-7-5 チャーシュー麺
夕食はクーダムにある中華料理店「HO LIN WAH(好年華酒楼)」で。実はこの中華料理店には8ヶ月前に行きました。2012ドイツ家族旅行その4>中華料理店
その時の旅行記をまとめるために調べ物をしていたら、ナ、なんと、この店でチャーシュー麺を食べたという日本人のブログ(※、日本語)がありました。
ご存じのように「ラーメン」は中国を発祥とし日本独自の発展を遂げた「日本人向けの中華風料理」なので、30年前はまずドイツで食することはあり得ませんでした。それに麺にスープを絡めて豪快にすすること、つまり「ズー、ズー」と音をたてることは、西欧では御法度なので、麺類を日本式にドイツで頂くことは想像もしておらず、今やこんなことも可能なんだと、一度ドイツで食べてみたいと思いこの店へ再訪。
年輩の店員さん(台湾人らしい)は、顔の表情から私が再訪したことに気づいたようで、真っ先に日本語のメニューを持ってきてくれました。そしてためらわずチャーシュー麺を注文
で、お味はと言うと、グルメじゃないのでとても書けません(笑い)。上記のブログが的確だと思います。元来本場の麺料理はこんな感じなんでしょうね。もともと日本独自の味を異国で味わおうというのが、デュセルドルフなど日本人が多い町を除いて無理な注文。
中華料理店「HO LIN WAH(好年華酒楼)」 ボリュームたっぷりのチャーハン
写真1-7-6 HO LIN WAH(好年華酒楼) 写真1-7-7
アイス
写真1-7-8
左:御利益のある置物(布袋様と貔貅[ひきゅう])が鎮座する店頭で。甥っ子(左)と弟。
右:中央はボリュームたっぷりのチャーハン。この2品とビール2杯、甥っ子のソフトドリンク。チップ込みで28ユーロでした。チャーハンは美味しかったです。
ローカルな客層、一歩奥まった立地、リーズナブルな値段を鑑みると地元民向け。日本人に「チャーシュー麺」はお勧めしませんが、西洋料理に食べ飽きたら中華料理店も選択肢のひとつでしょう。
本日のスケジュールはこれで終わり。クーダムから地下鉄に乗り、スーパー・カイザースで買い出しをして宿に戻りました。
右写真のアイスもカイザース買い付け。真ん中はグ○コ・ジャイアントコーンみたいな感じですね。
1-8 Nachwort あとがき
初めて弟とドイツ旅行した2年前。2011ドイツ兄弟旅行
今回は、どこへ連れて行こうかと考えた挙げ句、昨年夏に行ったベルリンについて
・見所が多くて面白く、私も再訪したかった。
・甥っ子には、冷戦時代の最前線の場所だったので社会勉強に有益そう。
ということで行程に入れました。
・最初に行ったドイツ技術博物館は、「技術屋」にとってとても楽しかったです。たぶん一人だったら夕方まで見学していたのではと思えるほど。写真もたくさん撮りました。旅行記を書くに当たり、写っているものが何なのかをいろいろ調べていたら、芋づる式にネットサーフィンしてしまい、しかも詳しく知ろうとするとドイツ語のページに行き着きます。何せ私の趣味のドイツ語では、読解に時間がかかるため、旅行記の作成も遅々として進みませんでした。やっと旅行後3ヵ月にしてこの「あとがき」にたどり着いた次第。と書きつつ、その間たっぷり旅行の余韻で楽しみましたけどね。
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1.Bis Berlin 2.Berlin 3.Um Berlin 4.H-damm
~Köln
5.Um Köln 2.Berlin
 


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