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独検準1級受験記 | |||||||||||||||||||||||
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目次 | ||||||||||||||||||||||||
1 一次(筆記)試験合格まで 2 二次(口述)試験対策 |
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概要 | ||||||||||||||||||||||||
独検の級は2008年秋試験から増設され、それまでの2級は、準1級に名称変更されます。私は従来の2級を受験しましたが、ここでは新体制の「準1級」と表示します。 私はほぼ独学で受験したので、このページの内容は独学者向けです。特に情報に乏しい二次(口述)試験については詳しく解説しています。これから受験される方のお役に立てば幸いです。 |
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内容の要点 | ||||||||||||||||||||||||
・参考書にはそれぞれ特色あり。自分のレベルにあったものを選択する。 ・口述試験の合格率は80%だが、侮るな! 対策には#4 独検対策2級問題集のCDが最適。 ・口述試験には傾向と対策あり。発展的な質問には十分な準備を。 |
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受験のきっかけ | ||||||||||||||||||||||||
私の専門は建物の評価(一級建築士)ですが、大学のとき1年休学してドイツへ語学研修に行き、Goethe Institutで5コース受けました。Schwäbisch
Hallで2コース(GrundstufeⅠ、Ⅱ)、1ヶ月間のスイス・オーストリア旅行を挟んでGöttingenで3コース(GrundstufeⅢ、MittelstufeⅠ、Ⅱ)です。Grundstufeを終了した時点でドイツ語基礎統一試験(Zertifikat
Deutsch)を受けました。ドイツへ行く前、ドイツ語のレベルは、大学の第2外国語で2年間やっただけなので、字面に慣れている程度でした。 1年間の学習では、ドイツの新聞、テレビ、雑誌に歯が立たず、せっかく乗りかけた船なのでドイツ語の勉強は続けたいと思っていましたが、建築関係の仕事に就き、新米の頃はなかなかドイツ語まで手が回りません。 お陰様で、仕事は順調で、再びドイツ語を学べるチャンスがめぐってきました。そんな時出会ったのが「アウトバーンコップ」。このサイトを作りつつドイツのサイトをめぐったり、翻訳したりして勉強し、もっとモチベーションをあげるために独検を受験することにしたと言う訳です。 それと、日本で一般人にドイツ語のレベルを示すのに「ドイツ語基礎統一試験」を取りましたと説明するのも大変で、それより「独検○級」持っていますの方が話は早いですよね。 |
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何級を受けるか | ||||||||||||||||||||||||
過去問を見ると、3級はなんなく合格しそう。準1級(旧2級)は勉強すれば受かりそうでした。ただ、Goetheで習ってから既に20数年が経過し、特に文法関係は、一からのやり直しです。3級と旧2級の間にはかなりレベル差がありますが、受験するとすれば旧2級を選択せざるを得ない状況でした。その間を埋めるべく現行の2級が新設されることは、喜ばしいことです。もし、2004年当時に現行の2級があれば、迷わず現行の2級から挑戦し、それに合格すれば準1級にステップアップしたものと思います。 旧2級の検定基準 標準的なドイツ語をある程度不自由なく使うことができる。(ドイツ語授業を約240時間受講し、各自の活動領域においてドイツ語に習熟しているか、これと同じ程度の能力のある人)。 現行の準1級検定基準 ドイツ語の授業を数年以上にわたって継続的に受講し、各自の活動領域においてドイツ語に習熟しているか、これと同じ程度の能力のある人。 現行の2級検定基準 ドイツ語の授業を約180時間(90分授業で120回)以上受講しているか、これと同じ程度の学習経験のある人。 |
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1回目 2004年秋、2回目 2005年秋 一次試験不合格 | ||||||||||||||||||||||||
まずは使った参考書の紹介。書籍は店頭で見比べることができるので、ご自分にあったものが選択できると思いますが、添付のCDについては聞いてみないと分からないので、CDについて少々詳しくご説明します。但し、新しい版が出ている可能性がありますのでご了承下さい。 まず#3を手に取って見ることをおすすめします。実力のある方は#3をパスして、#4に進めばよいと思います。難しいと感じたら#1、#2からスタートすればいかがでしょうか。 |
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2004年の1回目は、全くの準備不足。最低合格ラインに13点も足りません。前半の文法問題はほぼ全滅。長文読解は、読むスピードが遅いため、時間が全く足りませんでした。練習問題に取り組む時は、しっかり時間管理すべきだと反省しました。 2005年の2回目の結果は、最低合格ラインにあと3.13点でもう1歩でした。やはり、前半の文法問題が取れなかったので、学生時代に使った文法書のおさらいと、単語・熟語のボキャブラリーを増やす必要があると感じました。 |
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3回目 2006年秋 一次突破、二次不合格 | ||||||||||||||||||||||||
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3回目にしてやっと一次合格。最低合格ラインにプラス8.23点でした。 二次の口述試験は、自分なりに準備したものの、口述の合格率が約8割なので、なんとかなるだろうと少々なめてかかったところがあり、みごと不合格でした。 #4付属のCDに収録されている応答例くらいは話すつもりで準備しないと、まず合格は厳しいと感じます。 私と同時に口述試験を受け、合格した知人・学生は、いずれもドイツに滞在経験があり、帰国直後の方ばかりでした。いくら口述の合格率が高いとは言え、受からない人は受からないですね。 最大の反省点は、「自分のことをドイツ語で説明する」準備が、ドイツから帰国した22才の時点で止まっていたことです。ドイツ滞在時は「なぜドイツ語を勉強するのか」「ドイツ語を使って何をしたいのか」についてよく尋ねられるので、それなりの応答を準備していたものですが、その後20数年、ドイツ語とは無縁の生活ですから、「仕事について」や「普段の生活」をドイツ語で説明できるように試験対策はしたものの、準備の絶対量が足りなかったと反省しています。 |
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4回目 2007年秋 | ||||||||||||||||||||||||
この試験、二次に落ちたら、よほど成績がよい場合を除いて、また一次から受け直さなければなりません。上の参考書、要点整理ノート・ワープロ版、外大からいただいた熟語集のおさらいをし、今年も長崎外国語大学の1泊2日独検セミナーに参加させていただいて、一次試験に臨みました。結果は、最低合格ラインにプラス0.59点、ギリギリ合格でした。ただ今回は、答案を見直すくらい時間に余裕がありましたので、4回も受けると自分の成長ぶりを実感することができ、自己満足しております(笑い)。3回目までは、例えば選択肢で4つのうちから二つに絞り込んで、悩んだ挙げ句選択したものが結構当たっていて、運に助けられた要素もありました。今回はそれがことごとくはずれしてしまいました。聞取りの第2問は、9つの選択肢から4つを選ぶので、確率的には44%当たりそうですが、正解は1問だけの正解率25%。これが本当の実力なんでしょう。逆に言えば、運に頼らなくても、準1級の実力がやっと身に付いた(と言うか復活した?)、と言えるのかも知れません。フ~、長いロードでした。これで終わりにしたい! | ||||||||||||||||||||||||
次ページへ続く | ||||||||||||||||||||||||
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