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第13シーズン 第177話 日本未公開
Wer einmal lügt(直訳:一度ウソをつけば)
14才になるマリオ・ホフマンは、37才の母クラウディアと、母が盲目的に恋に落ちた新しいボーイフレンド、トーマス・ベルガーと暮らしていた。しかし、マリオは母の彼氏から、ピストルを見せられた事があり、彼氏を信用していない。問題もあった。マリオはいつも作り話をするので、誰からも信用してもらえない。高速警察隊のベンとゼミルは、マリオがトラック運転手の不注意で事故に遭遇したあと、この少年の素性について知ることとなった。少年は家を抜け出し、こっそりとトーマスの車で亡くなった父の両親のところへ行こうとしたのだ。ゼミルは少年の腕に多くのアザを見つけ、児童虐待の可能性を排除できず、少年を署へ連れて行く。少ししてクラウディアが慌てふためいて息子を迎えに来て、ベンとゼミルに説明する。昨晩マリオは、トーマスと衝突して家出した。青いアザは、決してトーマスのせいではないと。彼女の説明に納得できない高速警察隊は、ベルガーの凶悪な素性と犯行計画の捜査へと突き進む。(www.rtl.deを参考しにました)2008.10.1
Darsteller 出演
ゲスト出演のみ紹介●フィリップ・モーク(トーマス・ベルガー)、ザンドロ・ローマン(マリオ・ホフマン)、アンティエ・シュミット(クラウディア・ホフマン)、トーマス・ビューヘル
Eindruck 印象
異色のシナリオ
マリオは、一見するとかわいいので、女の子に見えてしまった。なら「訳し間違えた?」と思ったけど、番組を見ていくと男の子で間違いない。今回の主役はマリオ。マリオが自転車で川沿いを走るシーンは長い。マリオ役ザンドロ・ローマンのプロモーション・ビデオみたい。
今回、車のクラッシュ・シーンは冒頭のみ。最近の番組は、冒頭・中盤・クライマックスの三本締めのカー・アクションがお約束なので、今回は異色のシナリオ。ゼミルとマリオの側を大型車がすり抜けていくシーンは、ちょっと怖かったですね。
ベンの弾き語りは、うまいですね。さすが音楽を学んだだけのことはある。ゼミルが「スーパースターになるのかよ」とちゃかします。
由来はスーパー・マリオ?
マリオが描くマンガは、アメリカン・コミックス風。母親の彼氏はデーモンになってました。彼もスーパーマンのトレーナー(上着の下なのではっきりわかりません。間違えていたらゴメンナサイ)を着ていましたね。ゼミルとのフラッシュ・バックも白黒の線画(チャンとした専門用語があるのでしょうが、マンガは全く門外漢なのでご容赦を)。ところで役名の「マリオ」は、ドイツ人名としては違和感があります。ベービーネームhttp://www.top-babynamen.de/kinder-namen-jungennamen/ で調べると、ドイツ人も名付けなくはないようですが、イタリアの名門ブランドであるマリオ・ヴァレンチノ(MARIO VALENTINO)に代表されるように、ラテン系ぽい名前。今回は、スーパー・マリオに引っかけて役名が付けてあるのではと思えちゃう。
シナリオの補足
今回は、マリオにまつわる人間関係が重要なので、少々解説させてください。
署で、ゼミルがマリオの荷物を調べる。中からマンガが。素晴らしいとゼミルがほめると、隊長も絶賛。署へ迎えに着た母は、「息子を愛しているが、あの子はウソをつくことがあってね~。」とベンに答える。
ベンとゼミルは、マリオが乗っていたトーマスの車を調べるとドリルがあった。その車をトーマスのレストランへ。車の鍵を受け取ったトーマスは、「マリオはとてもいい子だ。ただ、私に焼き餅を焼いているようだ。」と二人に答える。ベンから「あのドリルは何に使うのか」と尋ねられたトーマスは、地下倉庫の修理に使うと答る。なぜそれを車に積んでいるのか、いぶかるベン。
トーマスがマリオの家へやって来て、「俺はお前の母を愛してる。邪魔するな。」とマリオを脅す。
ゼミルは自らマリオを訪ねる。マリオはゼミルに、「トーマスは悪い奴だ。拳銃を隠し持ってる。」と話す。誰がウソをついているのか、長年の勘がさえるゼミル。ゼミルはマリオを擁護。ただ簡単に悪人は捕まえられない。マリオも父のようにゼミルを慕う。
そこへベンから電話。「A&T SECURE」のトラックが襲われた。トーマスのレストランのカウンターにこの会社のカタログがあった。
ベンとゼミルは、レストランにいた共犯者から捜査。逃げ出したので、容疑は間違いない(分かりやすい!)
このへんまでで、いかがでしょう。母親は、マリオを寄宿舎付き学校に入れると、トーマスに提案。母はトーマスにぞっこんのようで。母からも信頼してもらえないマリオ。信じられるのはゼミルだけ。ゼミルの包容力がいいですね。
夫婦第一主義
日本で親子3人が歩いていれば、両端に父、母。真ん中に幼子が両親から手を引かれて・・・。子供を中心に家庭は回っています。ドイツだと、夫婦がべったり抱き合いながら、端に子供が手を引かれて。又は子供が後ろからトコトコついて行く・・・。あくまで夫婦の関係が重視されるようなのです。だから、ドイツの子供達は、社会人になれば早々に自立して自分の住まいを持つそうで、いつまでも親元で暮らすことはしないらしい。だから今回「息子を寄宿舎付きの学校に入れる」ことは、日本人の感覚からすると少々奇異ですが、ドイツ人の感覚からすれば、あり得ることらしいのです。
誤訳しました(お詫び)
「ゼミルは少年の腕に多くのアザを見つけ、児童虐待の可能性を排除できず、少年に護衛を付けることにした。」と訳しました。原文では「auf die Wache」と書いてあります。Wacheには、「監視人」と「(守衛の)詰め所」のふたつの意味があります。実は、第23話にもこの単語があり、訳している最中ですが、「詰め所」の意味、即ち高速警察隊の建物の意味でないと話がつながらないのです。今回も番組を見ると「詰め所」が適当ですね。それでこっそりと、上のシナリオも「署」に書き換えました。なにせ趣味のドイツ語なのでこの程度の語学力です。ご勘弁ください。
Wer einmal lügt(ドイツ語学習者向け記事)
今回のタイトル「Wer einmal lügt」は、辞書で調べると諺の出だしです。全文は「Wer einmal lügt, dem glaubt man nicht, und wenn er auch die Wahrheit spricht.(一度ウソをついた者は、真実を述べても信用されない)」。シナリオを読む限り、ウソをつく者はマリオのことですが、ゼミルにとってウソをつく者、それが犯人ですね。2008.10.12
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Seit 11.Feb.2003 Happiness裕之介