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第25シーズン 第351話 日本未公開
Abgründe(直訳:深淵)
17才の娘を乗せて車を運転していたのは誰か。
Episodebeschreibung シナリオ
高速警察隊は、湖にダイブした車と共に溺死したイェッテの事件を捜査する。イェッテは大学へ進学予定だった。捜査線に継父ファルクが浮かぶ。ファルクは登山の元スペシャリストで、非行少年更生プロジェクトを運営している。
イェッテがファルクと浮気をしていたことを知ったコブラ11は、犯人を見つけたと思い込む。しかし犯人を逮捕する証拠が無い。ところが事件は思わぬ方向へ急展開…。
(www.rtl.deを参考にしました)2020.9.20掲載
Darsteller(Rolle) 出演者(役名)
ゲスト出演のみ紹介●トビアス・エーテル(継父ファルク・マルヒョー)、シュテファニー・ヤップ(母カティヤ・マルヒョー)、メーメット・ダロクル(仲間の青年ファイザル・エーキン)、カロリーネ・ハーティヒ(仲間の娘メリー・ドーム)、アルファー・ゲツェ(仲間の青年ルーク・ハイマン)、ルイーゼ・ゾフィー・アーノルド(娘イェッテ・ナーベル)、ヨッシャ・キーファー(ヴィッキーの元上司シュテファン・ライトナー)
Eindruck 印象
インターネットでドイツ語版を見た印象
お約束のカー・アクションやボディ・アクションも盛り込まれています。後半、マルヒョーの住まいで、継父ファルクと青年3人のゲスト出演者だけでボディ・アクション。コブラ11が絡まないなんて珍しい。
本筋の事件は、シリアスで分かりにくい。初回視聴は、ゲスト出演の顔と名前が一致せず、なんとなく画面を眺めるだけで終了。3回目くらいからやっと理解が進みました。
以前なら、コブラ11が被疑者宅を訪ねる。逃亡する被疑者をコブラ11が追う。というパターンで、犯人捜しは簡単でした。一方今シーズンは、隊舎の聴取室で、コブラ11が被疑者をじわじわ追い詰めます。コブラ11と被疑者との神経戦が見どころですが、そこがハードル。
シナリオの補足~三つの出来事が並行して進展
1.本筋の事件
時刻がキーワードになっています。数字は聞き取りにくく、間違っていたらゴメンナサイ。番組を見ながらこの先の文章を読んでいただけると、微力ながら番組の理解の助けになると思います。
●冒頭継父ファルクと青年3人で飲んでいると、娘が現れます。ファルクと懇意らしい。
娘:私を捨てて、登山ツアーに精を出すのね。
●翌朝水没事故現場
マックス:ブレーキを踏んでいない。同乗者は見つかっていない。犠牲者はイェッテ・ナーベル17才。助手席に座っていた。
●隊舎でダナとマックスが説明
車は23時17分に発見。
犠牲者の血中アルコール濃度は1.4‰(ドイツでは一般的に0.5‰で飲酒運転)。
事故は、車の時計が止まった22時40分。一方犠牲者の時計は23時まで動いていた。
ゼミル:ということは犠牲者は20分生きていた。運転手は犠牲者を置いて逃げた。
●コブラ11は、犠牲者イェッテの両親を訪問
イェッテは、親友マイヤーと一緒だと嘘を言って出掛けたらしい。
最期に会ったのはいつかと尋ねられた継父ファルクは、昨日の昼食時だと。
●次にコブラ11は高校に親友マイヤーを訪ねます。
マイヤー:イェッテに(付き合う)男友達はいなかった。継父と関係があった。
●隊舎の聴取室でコブラ11が継父ファルクに迫ります。
ファルク:イェッテとは過去の話だ。飲食店には19時に行った。
ヴィッキー:21時50時に、やはりイェッテもそこにいた。で、あなたは。
ファルク:そこにいてイェッテと話した。
>こりゃまずい。夜会ったことを隠していたことで、イェッテの車を運転して殺したのではと疑われます。
ヴィッキーが別室へ向かうと、ファルクとゼミルは一対一。ファルクが非行少年更生登山プロジェクトを熱く語ります。私もゼミルと一緒に思わずうなずいてしまいました。

ゼミルはファルクの話しを聞きつつも、いきなり本題に戻り「車を走らせたのか。」と。
>シリアスドラマですが、ゼミルの卓越した対応ぶりに思わず笑ってしまいました。
隊長までも半年前の登山ツアーで、ファルクが親友を亡くしている記事を出し、その記事をネタにヴィッキーはファルクに「だれかを死なせるのね。」と迫ります。
これでファルクは意固地になり口をつぐみます。また嫌疑不十分で釈放。
●その後マックスが説明:青年3人も怪しい。トレーニング後、ファルクと19時15分から0時半まで飲んでいる。
ヴィッキー:見事に犯行時間にアリバイがあるわ。
ゼミル:それぞれに尋ねたか。
マックスが尋ねていない言い訳をすると、ゼミルは、「警察学校で学んだ捜査の基本だろう。」と怒り爆発。
>前の聴取室のシーンを何度か見直すと、ゼミルはファルクの他に真犯人がいると確信したもよう。それで、この怒りに繋がったのだろうと思います。
隊長が「3人を聴取しよう。」でその場を鎮め、その後隊長がマックスにアドバイスします。「先輩たちに学べ。いずれ君の時代が来る。」
>いや~同感です。ゼミルが引退したらマックスが主役かな。マックスは堂々としているのでベテランのように見えますが、演じるニコラス・ヴォルフは1992年ミュンヘン生まれの28才。ちなみに前シーズンのフィンを演じていたリオン・ヴァーズィクは1994年生まれ。2才しか差がないとは意外。
同じくダナもベテランのように堂々としています。2019年春第331話で正式に高速警察隊へ配属され、まだ1年半ほど。演じるギツェム・エムレ1995年ベルリン生まれの25才。
ここで約半分なので解説を終わりますが、さらに少しだけ続きを

●Kapitel3の2分半過ぎ、コブラ11は、青年3人がいる施設を訪ねます。
管理人:3人は30分前(登山ツアーに)出掛けた。
コブラ11:火曜日の夜、3人の帰宅時間は。
管理人:火曜日は、訓練の最終日で午後11時だった。(そして少し考えた後)ルークは、午前1時ごろだった。
放送は木曜日なので、曜日を合わせているみたい。
2.ヴィッキーとマークとの出来事
Kapitel2の10分、マークが元上司のシュテファンを連れてヴィッキーの住まいを訪ねます。シュテファンは、ドルトムント部隊の疑惑で、自分に有利な証言をヴィッキーに頼みたいらしい。最期は「マークが好きなんだろう。」とプライベートまで持ち出す始末。
これでヴィッキーの怒りは頂点に。「出ていけ!」と強い調子で二人を追い出します。この件は、次回第352話の前振りらしい。
3.ゼミルと母の出来事
本筋の事件は1話完結が原則ですが、ゼミルと母の出来事は、前話第350話からの流れがあり、更には見逃した今シーズンのはじめとも関連があるもよう。 時間を正確にカウントしたわけではありませんが、水没事故現場でダナとマックスも話題にしているし、本筋の事件に関する会話が[1]だとすると、感覚的には[0.5]くらいありそうですが、なかなかジグソーパズルが埋まらず、書き出せるまで至りません。拙い語学力で分かった範囲で。
整理すると、トルコ・イスタンブールでゼミルは正当防衛でアーメット・タキムを射殺した。そして父の無罪を信じる息子キラン・タキムがゼミルを追ってドイツへ。
ここまでの経過を、ゼミルは娘ダナにも、ヴィッキー、隊長をはじめ高速警察隊の同僚にも話していなかったらしい。それでKapitel1の6分半、隊舎でクラマー隊長は、前話でキラン・タキムに繋がる情報を提供したにも関わらず、ゼミルは自分勝手に行動したと、憤慨しているようです。
秘密主義に見えるゼミルらしからぬ行動の背景に何があるか、今話だけでは読めませんが、ドラマを盛り上げる要素にはなっています。
4.全般的な印象
本筋の事件、ゼミルと母の出来事の後味の悪さ。そしてヴィッキーとマークの今後を示唆する展開など、見終わってすっきりしません。恐らくTVドラマ水戸黄門のような勧善懲悪の展開を続けていてもマンネリ化するだけだから、ここはあえて逆張りの味付けを挑戦しているような感じがします。
ドイツの日常
1.ドイツの飲酒年齢
冒頭、飲食店のシーン。継父ファルクと青年3人がビールを飲んでいる席へ蒸留酒らしきものが運ばれてきます。ファルクは注文しておらず、青年らの差し入れ。給仕がけげんな表情をすると、ファルクがすかさず「18才以上だ。」と応答。給仕の仕草は、ドイツの飲酒年齢を知ると理解できます。
14才から保護者同伴で、低アルコール飲料(ビール、ワインなど)可。
16才から保護者同伴不要で低アルコール飲料可。
18才から蒸留酒を含む全ての飲酒可。
つまりビールはOKでも蒸留酒はダメな年齢があります。4人とも18才以上でめでたく「モンブランに乾杯!」山名は自信なし。
ところで、ドイツでは相手の目を見合って乾杯します。画面右奥のルークはお手本となるようなしぐさでした。
2.ドイツでは17才で運転できる
ドイツにはBF17(同乗者必須)という免種があり、30歳以上またはBライセンス(普通自動車免許)を受けて5年以上の者を同乗させれば、17才でも運転できます。
そうすると17才のイェッテが、運転免許と車を持っていても納得。ただ自分が運転するにしろ、助手席に座るにしろ、誰かに同乗してもらう必要があり、これを知っているか否かで、継父ファルクにかかる嫌疑の深さのとらえ方が変わります。
日本にいながら、ドイツ語を学び、ドイツの日常を感じる回で、繰り返し視聴して充分楽しませてもらいました。長い文章を最期まで読んで頂きありがとうございました。2020.9.24掲載
ゼミルansehen 見る
TVnowで見る ドイツ版DVD 日本版DVD
 
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Seit 11.Feb.2003 Happiness裕之介