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アラーム・フォー・コブラ11 シーズン8 邦版第9話 過去からの復讐
第8シーズン 第115話 Wer Wind sät...(直訳:風をまくものは...)
アンドレアは、高速道路で災難に遭う。走行車線から押し出されたのだ。最初、それは不慮の事故のように見えたが、逃走した加害者が乗っていた盗難車が見つかり、車中には「風をまくものは、つむじ風を刈り取るだろう」と書かれた警告文があった。警察は事故の謎を解けないでいたが、ゼミルは雷に打たれたような衝撃を受け、狙いを定めた敵へ自ら立ち向かう。予想どおり、ゼミルのかつての相棒ローベルト・クルーガーが、長い刑期を終え、最近出所したことがわかった。かつて、クルーガーは、勤務中に罪のない女性を射殺、証拠を隠滅し、ゼミルに偽証するよう求めた。ゼミルが要求を断ったため、クルーガーは10年の刑を受けたのだった。それが元で、ゼミルを逆恨みしている。ゼミルは、すぐさまクルーガーを探し出したものの、元相棒が仕掛けた罠にはまった。当時何が起こったか、ヤンが知った時にはもう遅かった。ゼミルが思慮不足で行動、発言したことが、実は思わぬ足かせとなった。クルーガーの住まいへ無断侵入したこと、そして突然現れた録音テープは、ゼミルを苦しめる。ゼミルはクルーガーの手中に落ち、絶望の淵にあった。ゼミルの首に巻かれたひもは、だんだんときつくなる。殺しのゲームが始まった。それはクルーガーが定めた恐ろしいルールによるゲームだ。ゼミルとヤンが敵に勝つチャンスをつかむには、この恐ろしいルールを乗り越えなくちゃならない。しかし、クルーガーは、当然、二人の動きをお見通しだ。
(www.episodeworld.comを参考しにました)2008.5.15掲載、5.25一部加筆修正
Darsteller 出演
ゲスト出演のみ紹介●ベルント・ミヒャエル・ラーデ(ローベルト・クルーガー)、ケルスティン・ティーレマン、クリスティアーネ・ハーゲドルン、アンドレアス・トーマス・メッケル(イエンス・バウムゲートナー)
Eindruck 印象
  インターネットでドイツ語版を見た印象
若作りのゼミル
上のシナリオからすると、ゼミルは10年ぶりにローベルト・クルーガーと会ったことになります。この回は、2004年10月の放送。ゼミルはこの番組に1996年3月に登場しているので、クルーガーは登場前の相棒と言うことになります。但し、2000年11月放送の第57話でも、元相棒ノイマンが登場しているので、ノイマンの前の相棒がローベルトでしょう。時系列の破綻は無いようで(笑い)。その10年前をフラッシュ・バックするシーンで、若作りのゼミルが写ります。第1・2シーズンの実年齢の若いゼミルと比べると面白いですね。
友の証
番組が始まって9分過ぎ、ゼミルとクルーガーが腕を交差させてビールを飲むシーンが一瞬写ります。これは、ふたりが仲のよい相棒だったのにもかかわらず仲違いした事を強調したいのでしょう。でも、やるときはジョッキだと思っていたら、缶ビールでもOKなんですね。
風をまくものは、つむじ風を刈り取るだろう
警告文の原文「Wer Wind sät, wird Sturm ernten」は、調べてみると旧約聖書ホセア書8章7節を語源とする諺です。日本では「風をまいて、つむじ風を刈り取る」と訳されてます。意味は一言でいえば「身から出たさび」。詳しくは、次のサイトをご覧下さい。
Yahoo!知恵袋 風を播いてつむじ風を刈り取れ!!
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1110448716
風を蒔いて、つむじ風を刈り取る
http://www.aquila-priscilla.com/Hosea/8.htm
ドイツ語学習者の独り言
今回は苦労しました。訳したものの文章がつながらないシナリオが若干が残ってしまい、番組を見て一部加筆修正しました。「ゼミルの首に巻かれたひも」は、比喩的な表現ですね。「突然現れた録音テープ」も何だろうと、番組を見たら一発で解決。上のホセア書も含めて、勉強になりました。そのため、印象の記載に少々時間を要してしまい、お待たせしました。
私は趣味で訳しているし、困ったら番組を見ればいいので気楽ですが、仕事でされている方は大変でしょう。様々なジャンルの文章を、文字情報だけで的確に訳す。だからこそ、プロがプロたるゆえんだと思いますが、たぶん七転八倒することも多々あるのではとお察しします。どんな仕事でも大変ですね。2008.5.25
  日本語版(BS11で2009.6.3放送分を見た印象)
  ゼミルの腕時計の件は、ドイツ語版で聞き取れなかったですね。ローベルトがゼミルの住まいに盗みに入っていたとは。それとゼミルとアンドレアの旅行先
アイスランド(Island)
も。何を今更と笑われそうですが、恥を忍んで書かせてください。国際的な仕事をなさっている方には、常識的な話だと思いますが、片田舎に住んでいると「井の中の蛙」なもので、駄文をお許しください。
日本から見たドイツの主な地名は、デュースブルク(Duisburg)が発音と綴りが異なるので気をつけておけば、ほぼ綴りどおりに読めばよいし、日本でのカタカナ表記地名と変わりません。あとドイツ語は、「g」を濁らずに「ク」と発音するので、「Hamburg」は「ハンブルク」。「Hamburg」を英語読みした「ハンバーグ」の影響なのか慣用的に「ハンブルグ」と発音したりしますが、「ハンブルク、ハイデルベルク、ローテンブルク」が正解。「ハノーバー」も正確には「ハノーファー」・・・。気をつけてはいるのですが、このサイトでも慣用的な表現に書き間違えている個所があるかもしれません。あまりに初歩的過ぎてゴメンナサイ。
話を戻して、問題はドイツ語で表現するドイツ語圏外の地名。冒頭のIslandの発音は「イースラント」。音だけ聞いたら、どこだかまったくわからないですね。wikiによれば、アイスランド語が語源らしい。
かつて「マイラント」も驚いたうちの代表格。ドイツ語で「Mailand」と書くその地はMilano(ミラノ)。
先日読んだMogadischu(第186話参照)に「Zypern」という地名が出てきて「こりゃなんじゃ」。答えはキプロス。語学学校にキプロス出身のクラスメートがいたので、一度頭には入っているはずなのですが、数十年前の話なので、とっくに忘れてしまっていたようです。
同じくアメリカ人のクラスメートが「ミュニックへ行く」と言ったときも「?」。英語で「Munich」と書くその地はMünchen(ミュンヘン)。
一方ドイツ語で地名の意味がわかる例も。オーストリアのドイツ語表記はÖsterreich(発音はエースターライヒ。Öのカタカナ表記は難しく「エ」と「オ」の中間くらい)。分けて書くならÖster reich。意味は「東の国(注)」。オランダはDie Niederlande(ニーダーランデ)。英語のThe Netherlandsと同じく、意味はまさしく「低い土地」。Wikiによれば日本語の「オランダ」は「ホラントのポルトガル語訳である Holanda が、ポルトガル人宣教師によって戦国時代の日本にもたらされたことによる。」とあります。ナルホド。ニュージーランドもドイツ語でNeuseeland(発音はノイゼーラント)。意味は「新しい海の土地」
注 ライヒは必ずしも帝国ではない
その昔Österreichという単語を知って、「東の帝国か。ハプスブルク家に代表される帝国の時代もあったし・・・」なんて深く考えずに長年おりました。そしたら「ドイツ政治経済法制辞典 1990年 田沢五郎著」に「Reichという語は、元来単一の皇帝(Keiser)または国王(König)などの君主(Monarch)-その地位がたいていは血統(Abstammung)によって正当化され、世襲される単独支配者-が複数の部族国家または民族国家を統治するとき、その支配領域(Herrschaftsbereich)の全体を「Reich」と呼んだ。」とあります。
だから、フランスをドイツ語ではFrankreich(フランクライヒ)と言いますが、フランク帝国ではなくて、「フランク王国」とか「フランク人の国」と捉えていいわけですね。最後は、番組展開と全く違う話題で(いつものことで、このサイトにお越し頂く方は、慣れっこだと思いますが)締めてしまいゴメンナサイ。2009.6.13
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Seit 11.Feb.2003 Happiness裕之介