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アウトバーンコップ | ||||||||||||||||
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アラーム・フォー・コブラ11 シーズン9 邦版第9話 危険な取得物 | |||||||||||||||||
第9シーズン 第129話 Brennpunkt: Autobahn(直訳:注目点は高速道路だ) | |||||||||||||||||
執行猶予中の悪ガキが、高速道路で拾ったアタッシュ・ケースをネタに恐喝を企てる。一歩間違えれば収監どころか自らの命を危険にさらすことに。 ホッテの活躍とカーアクションのアイデアが面白い。 |
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Episodebeschreibung シナリオ | |||||||||||||||||
トムとゼミルは、暴走する車を追っていた。ヨルグ・シュタラーは、飛行機に是が非でも間に合わせるべくアクセル全開だ。事故が起こり、シュタラーは死ぬ。トムとゼミルは、事故車で銃弾が貫通した真新しい穴と南米チリへの片道航空券を発見した。男は逃走中だったようだ。いったい誰からか。答えは、茂みに投げ飛ばされた金属製アタッシュ・ケースにあるのだろう。ケースはトムとゼミルが発見する前に、二人の高速道路管理人マルコ・ハインリッヒとアクセル・カペルスキーの手元にあった。中から現金とCD-ROMが見つかった。これらは大企業家ミヒャエル・バルチックに戻されるべきものだ。会社の存亡はこの紳士にかかっている。バルチックは、ケースがシュタラーの手中にあることを知って、カロリーネ・トゥルナーとハラルド・コーラーの二人の手下を差し向けた。二人は消えたケースについて、次のように解釈していた。シュタラーは車にケースを持っていたはずだ、そして、車中から投げ出したに違いない。カロリーネは善人面して高速道路管理者に尋ね、誰が事故現場にいたか情報を得た。そして女性の色気を使ってマルコとアクセルの住所を聞き出した。その頃、アクセルとマルコはケースをどするか言い争っていた。アクセルは金が欲しい、しかしマルコは返却したい。マルコはまだ気づいていない。アクセルはCD-ROMを読み出してバルチックが賄賂を渡した州公務員のリストを見つけ、CD-ROMを別物と取り替えていたのだ。アクセルはこのリストでバルシックを恐喝しようとしていた。カロリーネとハラルドがマルコの存在に気づけば、マルコの命が危ない。二人はケースを取り戻すためなら、何物も恐れない。(www.episodeworld.comを参考しにました) | |||||||||||||||||
Darsteller 出演 | |||||||||||||||||
ゲスト出演のみ紹介●トーマス・アンツェンホーファー(ハラルド・コーラー)、ドレーン・ディーテル(カロリーネ・トゥルナー)、フランク=レオ・シュローダー(ミヒャエル・バルチック)、アントニオ・ヴァンネク(マルコ・ハインリッヒ)、アーロン・トリスタン・ヒルデブラント(アクセル・カペルスキー) | |||||||||||||||||
Eindruck 印象 | |||||||||||||||||
DVDでドイツ語版を見た印象 | |||||||||||||||||
いつもは、原文のシナリオを訳してアップロードした後に番組を見ますが、今回はどう訳してよいのか分からない文が1行残ってしまい、番組を見てから印象も含めてアップロードしました(趣味のドイツ語なので、その程度の語学力です)。 おすすめの一本 今回は、アウトバーンコップの良さが出て45分間画面に釘付けになる、おすすめの1本です。良くできたカーアクション、粒揃いの出演者による極上の演技、最後まで展開が読めないシナリオ、どれをとってもテレビの45分番組とは思えない出来で、視聴者を楽しませてくれます。 カーアクション 冒頭、中盤にあるカーアクションは今までに無いパターンで、よく練られています。冒頭のクラシュはよく計算されていて呆然。中盤のカーアクションは、実際にこのようになったら恐ろしいなと思わせるようなスリル。クライマックスのカーアクションも、やはり素晴らしい。 粒揃いのゲスト出演者 ハラルド・コーラー役トーマス・アンツェンホーファーは、同じRTL放送の人気番組ザ・クラウンで準主演。 カロリーネ役ドレーン・ディーテル、マルコ役アントニオ・ヴァンネク、アクセル役アーロン・トリスタン・ヒルデブラントは、劇場版映画にも出演する、演技力のある俳優さん達です。 さて、マルコと悪さを企てたアクセルの運命は・・・。良くできたシナリオをお楽しみください。 また今回は、普段やや控えめな役であるヘルツベルガーがキーマンで、渋い演技で番組を引き締めています。 大画面で 念願のプロジェクターを買って100インチで見ました。手持ちのDVDをいろいろ鑑賞しましたが、私にはアウトバーンコップが最高。最新番組をパソコンの17インチ画面で見るのも楽しいですが、DVDでじっくり何度も見るのもいいですね。日本語版が出ていないので、必死にドイツ語を聞き取ったり、ドイツ語の字幕に食らいついたり、私にとって最良のドイツ語教材です。2008.2.9 |
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日本語版(FOXMOVIESで2009.9.22放送分を見た印象) | |||||||||||||||||
本音と建前 悪ガキ二人の上司が、ヘルツベルガーに対してはへつらう(建前)一方、色気を使って近づいてきた悪女に対してはあっさり袖の下をもらいます(本音)。 さすがゼミルは対照的にワイロを突っぱねて正義の輩だな~(職責に根ざした本音でしょうね)と思っていたら、義理の母の誕生日とF1レースが重なってしまい滅入った表情。それがアンドレアから「ママが寝込んでいるのでパーティーは延期ね」と電話で言われたときのゼミルの表情がよかったですね(本音と建前が交錯する素晴らしい演技力)。更にアンドレアが「地下室の掃除と庭の手入れ」を告げます。アンドレアが上手だった! ところでトムが「チケットが取れたぞ」と喜ぶとき、手を上下させるアクションがサマになってましたね。コブラ11は、勤務中にチケットを手配したり、義母へのメッセージを書いたり、捜査そっちのけで仕事になるのかな~。隊長は出番無しだからやりたい放題。 |
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ランゲンシャイト社(Langenscheidt KG)の辞書 ヘルツベルガーが悪ガキから言われた「ダイブやヘドバン」を黄色の辞書で調べます。視聴者向けにボンラートに語彙の説明をさせています。私も知らなくて助かりました。さてドイツ人なら知らない人はいないランゲンシャイト社の辞書。同社の辞書は第113話で紹介したので、手持ちの中から同社の別の本を紹介します。「Langenscheidts Sprachführer Japanisch Praktische Redewendungen und Wörter für die Reise 1980」。いわば「旅行者のための日本語ハンドブック」。もともとドイツ人向けなので全部ローマ字で書いてあり日本人には使いづらいのですが、ドイツ人視線での日本がおもしろい。例えば交通事情について、「左側通行で、右側から追い越す」など一般的なルールから始まって、「一般道路は、著しく混むうえに狭く、歩道がないところなど未整備区間も多い。それに加え日本語だけの標識なので、外国人が運転することはたやすくない。血中アルコール濃度の許容量はほぼ0。ルール違反を犯せば国外退去だろう。」 いや~考えさせられますね。この本が書かれた当時からすれば、道路や標識はだいぶ整備されてきたし、車にナビ搭載も常識になったものの、見知らぬ土地での運転は日本人でも緊張を強いられます。いわんや日本語が読めない旅行者にとっては迷路と同じでしょうね。 アルコールは笑えますね。アウトバーンのサービスエリアでビールを売っていて驚いた事を思い出します。ドイツ人にとってビールは水ですからね。ただそのドイツも飲酒運転にはだいぶ厳しくなってきたようですが。 今回のドイツ語(ドイツ語学習者向け記事) 最近「ドイツ版DVDの独語字幕でセリフを確認しています。」と毎回のように書いていますが、独語字幕が出るのは残念ながら2006年までにリリースされた初期のDVDだけ。詳しくはDVD注文のページをご覧下さい。 今回、日本語字幕を参考にしながら、ドイツ版DVDの独語字幕を最初から最後まで一字一句チェックしました。アクション刑事ドラマとは言うものの、書き出してみるとセリフは結構多く、字幕がないととても聞き取れない言葉が数多く出てきます。特にコブラ11の会話や悪ガキの言葉が難しですね。それだけ骨のある語学教材と言えます。今回は聞き取れなかった単語をいくつか恥を忍んでご紹介します。 Boxenstopp ピット(Pit stop) 冒頭、ゼミルが暴走車の追跡を開始するシーンで「レース開始だな」と言うシーン。独語字幕は「Das ist doch reif für einen Boxenstop(ピットストップへの機が熟した)」でした。車好きな方は、この単語覚えておいてソンしないでしょう。日本語字幕は裏返しの表現ですね。 この「boxen」は、トムも口にしています。下の「Sushi schlemmen」の後、「女も山ほどいるぞ」と言うシーン。独語字幕は「einen bisschen mit Boxenludern rumflirten(レースクイーンといちゃつけるぞ)」。単数形の「Boxenluder」でネット検索してみてください。レースクイーンの画像が山ほど出てきます(笑い)。 Subaru 上で紹介したように冒頭トムが「Wir verfolgen einen blaugrünen Subaru...(青緑のスバルを追っている)」と本部へ連絡するシーン。「Subaru」を独語読みすると「ズバァウ」。これを分かったうえで聞き直すと、確かにそんなふうに言っているみたい。こりゃ、自動車メーカーのドイツ語読みを一度整理すべきかなと思ったしだい。 Sushi schlemmen スシ食べ放題 コブラ11が冒頭で事故死したシュタラーの住まいの家宅捜査に向かいます。トムのセリフに対し「せめてパーティーには来い」と日本語字幕が出る次のセリフです。日本語字幕を出す時間的余裕は無かったですね。すぐにゼミルのセリフに対し「ここだ」と字幕が出ます。一瞬だったのでトムが何を言ったか分からなかったですね。 futtern (パクパク)食べる またまた食べる単語で恐縮です。中盤、悪ガキのひとりマルコがピザを持ってきて「まずはメシだ」と言うシーン。独語字幕は「Jetzt gibt es erst mal was zu futtern(まずは喰おうぜ)」。日本語の「飯を食わねば戦はできぬ」に通じるものを感じます。学校で学ぶ「食べる」は「essen」。和独辞典で「食べる」や「喰う」で引いても「futtern」は出てこないので、ドイツ語学習者が使うような言葉じゃないのでしょう。 他にも沢山あるのですが、この辺で時間切れ。独語字幕を理解した上で番組を見直すとよくわかります。最初からこれくらい聞き取れるといいんだけどな。 日本語字幕とオリジナルの独語を比べると、日本語字幕はあらゆる時間帯に放送したとしても差し支えないようにソフトな感じです。オリジナルのほうが生々しい言い回し。 一方中盤病院にいるマルコが、スタジオにいるアクセルと携帯で会話。アクセルが「まだCDを持っている」と言うと、マルコが「ヘルツベルガーに言うべきだと」と応えて、アクセルの次のセリフ「Willst du mich verpfeifen, Marko?(オマエは俺を密告するのか、マルコよ)」に対して日本語字幕は「チクるのか」と出ました。コンパクトだけどシーンに合った適切な日本語だとうなりました。他にも上手い訳だなと感じるところが多々あって、さすがプロの仕事ですね。 書き出したセリフをコブラ11をまねて口に出してみると、自分もコブラ11になった気分で楽しい。煮魚の骨までしゃぶる感じで、たっぷり楽しませてもらいました。2010.7.12掲載、7.18最終更新。 |
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オーバーハウゼン水族館のタコのパウル 自分で書いておきながら硬い話題だけで終わるとつまらないですね。番組とは関係ありませんが気楽な話題を1本。2010サッカー・ワールドカップで有名になったオーバーハウゼン水族館のタコのパウル。単に明るい色を選んでいるだけだとの声もありますが、負け惜しみにか聞こえないですね。的中率は人間もかなわない驚きの100%だったんですから、ここは素直に拍手を送りたい。 まず位置関係について。ケルンから北へ50kmほど行くとデュッセルドルフがあり、更に北へ50kmほど行くとオーバーハウゼンがあります。その水族館の正式名称は、Sea Life Overhausen。ホームページはこちら(※、独語。なお英語のサイトもあります)。2010.7.18時点のトップぺージには、パウルについてコメントがあります。内容は以下のとおり。 |
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タコのパウルは、サッカー・ワールドカップで決勝戦まで勝敗を100%当てたとして有名になりました。そしてパウルは、世界を感動に包み込み、オーバーハウゼン水族館で最も人気者です。 でもパウルだけが観客に感動を与えるわけではありません。50を越える水槽で20,000匹を越える魚類を見ることができます。ハイライトは熱帯の海を再現した15、000トンの水槽です。丸い海中トンネルをくぐると、そのカラフルな生き物たちを間近に見ることができます(以下省略)。 |
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タコのパウルの記事も同サイトのニュースのページ(※、独語、2010.7.18時点)にあります。 実は、ダイビングをやるので水族館フリークなんです。九州・沖縄一円は殆ど制覇したのは当然として、上京した折りには品川水族館、品川アクアスタジアム、サンシャイン国際水族館へ行きました。次は八景島シーパラダイスだ!! 最近感動したのは、長崎県佐世保市にある九十九島水族館※の九十九島湾大水槽(右画像)。一般的に水槽は人工光で照らされていますが、この水槽の上空はオープンになっていて自然光がさんさんと降り注ぎ、まさにダイビングしている気分。藻が発生したりして管理は大変だろうなと思いつつ、魚たちに囲まれて水槽内を掃除するダイバー(水族館の職員)が羨ましい(画像の左端)。自然光なので見るなら晴れた日がお勧め。何時間でもボーと見ていたい。 夏はダンゼン水族館ですよね。アウトドアは熱くてウンザリ(元来インドア派なので)。その点水族館は涼しい。ダイビングやるくせに矛盾するぞ~、と叱られそうですが、沖縄は別として本土近海の夏の海は、プランクトンが多くてみそ汁みたい。実は冬の方が透明度が上がってマニア向きのダイビング・シーズンなんです。九州とはいえ水温は15度前後。冷水に凍えそうな気がしますが、ドライスーツといって水が入ってこないダイビングスーツがあって、セーターやジャージなんかを着込んで(つまり普段着の上にダイビングスーツを着て)潜ることができるんです。寒いシーズンだから魚影は濃くないけど、そんな中でウミウシやらエビ類など海の宝石を探すのがマニアックなんですよね。せっかくだから自分で撮影したタコの画像をアップロードしようと思いましたが、あまりにメジャーすぎてありません。墨を出して逃げられた記憶はあるんですけどね。 |
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日本の水族館の展示は一般的に、世界の海と併せて地元の海にも力を入れています。周りが海に囲まれた日本ならでわ。やはり地元の海を知ってもらいたいですよね。普段はなかなか海中を見る手だてがありませんが、潜ってみると竜宮城の世界が広がっていて、意外と日本の海は素晴らしい。 その点オーバーハウゼン水族館のホームページを見ると、世界の海の紹介がメイン。内陸だから見せ物小屋みたいになっても仕方ないですね。右画像はバルト海沿岸のシュトラールズントの海洋博物館(Meersmuseum Stralsund、2008年夏、娘が撮影)。やっぱりクマノミはどこへ行っても人気者のようで。記事にした以上、次回ドイツへ行ったらオーバーハウゼン水族館を訪れて、画像をアップロードしたいですね。 ところでサッカー・ワールドカップ3位決定戦ドイツ対ウルグアイ。日本が敗退した後はドイツを応援していました(実は最初から)。その3位決定戦の中継はスカパーだけで地上波なし。あんまりですよね。ネット検索すると、放送権は日本テレビ系が持っていて日本が勝ち進んだら放送されたらしい。「はやぶさの大気圏突入」といい、今回の「3位決定戦」といい、視聴者のニーズを掴んでないのではと思えます。アウトバーンコップも地上波で放送する価値があると思うのですが。さんざん脱線しても、最後はやっぱりここへ落ち着きます(笑い)。長い文章を最後までお読み頂きありがとうございました。2010.7.18掲載 |
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Seit 11.Feb.2003 Happiness裕之介