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アラーム・フォー・コブラ11 シーズン9 邦版第12話 追われて!
レンタル版:ワイルドランナーXX
第9シーズン 第132話 Auf der Jagd(直訳:追跡中)
若いプログラマーが殺される。犯人は共同経営者の男か。動機は十分、凶器も男の車から発見される。被疑者の男は、もうひとりの共同経営者の女と共に、警察・殺し屋から追われながら真犯人を探す。
Episodebeschreibung シナリオ
高速道路のパーキングエリアで、若いプログラマー、ケヴィン・ダーマーが撃たれた。捜査情報によれば、ケヴィンは大手ソフトウェア会社「マイクロプロテック」の仕事をしていた。小さなベンチャー企業に関わっており、二人の友人マイク、ナディーンと共同で画像ソフトを開発した。マイクロプロテック社社長ゲオルグ・ザイラーはそのプログラムに200万ユーロを提供しようとした。その金をめぐって仲間割れしてしまう。マイクとナディーンはこの提案を受け入れたかったが、ケヴィンは蹴ったのだ。そしてマイクの車から凶器が見つかった。マイクは逮捕されたが、間抜けな警官の隙をついて、ナディーンの元へ逃げた。二人は偶然にもパソコンで不可思議なロシア名の電子メールアドレスを発見する。この手掛かりをたどろうとした矢先、突然トムとゼミルが踏み込んだ。しかし二人は逃げ切り、インターネット・カフェで、この不可思議な電子メール・アドレスの所有者をやっとの事で捜し出した。「マイクロプロテック」だ。いったいこの大手ソフトウェア会社は何をしたのか。同様に、トムとゼミルもこの不可思議なロシア名の電子メール・アドレスを発見し、更に、この組織のコンピューターがモスクワにあることが分かった。しかも同じ都市から危険なコンピューター・ウイルスが、インターネットにばらまかれていた。このウイルスに有効なワクチンソフトはマイクロプロテックが提供するソフトだけだ。大手ソフトウェア会社は自らこのウィルスをプログラミングしたのだろうか。そしてケヴィンはそれを知り、それ故、殺されたのだろうか…。(www.episodeworld.comを参考しにました)
Darsteller 出演
ゲスト出演のみ紹介●イヴォンヌ・ショーンヘル(ナディーン・ワーグナー)、マティアス・シュロー(マイク・ブレンデル)、ヨリス・グラートヴォール(ケヴィン・ダーマー[冒頭で射殺される])、モーリッツ・リンドベルク(マイクロプロテック社社長ゲオルグ・ザイラー)、レン・クドルヤヴィスキー(殺し屋シュトラック) ここまで2008.2.11掲載、2010.8.22一部追加
Eindruck 印象
DVDでドイツ語版を見た印象
「マイクロプロテック」と「マイク」
原文は"Microprotec"と" Mike "です。ドイツ語読みするなら「ミクロプロテック」と「ミケ」ですが、劇中、英語読みで会話されています。外来語の発音を使うことで、現代的なテーマを補強しているように見えます。
マイクとナディーンの冒険劇
マイクとナディーンは、番組冒頭、かつて関係があったような会話をしています。未練があるマイク、仕事仲間の関係に留まりたいナディーン。黒服の殺し屋から追われ、警察からも追われ、ふたりは最後どうなるのか、45分間、緊迫感が持続する展開で楽しめます。
インターネット・オークション
ゼミルとアンドレアがそれぞれ二輪車のオークションに参加しています。こちらの話は展開がバレバレですが、マイクとナディーンの冒険劇の裏でなごめます。署のコンピューターがウィルスにやられるなど、署の中でドタバタ劇が進行します。
ヤグアー(Jaguar)
かなり前になりますが、初めてこの発音を聞いたとき、いったいなんだろうと思いました。それは英国車ジャガーでした。この番組にもたびたび出てきます。私の記憶する限り、この番組に出てくるジャガーはことごとくクラシュしているようで、私の考えすぎかも知れませんが、英国に対して敵対意識の現れですかね。2008.2.16
日本語版(FOXMOVIESで2009.10.13放送分を見た印象)
BMW R67
ネットオークションの出品車。第191話で紹介した「われらがBMW 昭和57年 講談社」によれば「1951年には”エンジェル・オブ・ザ・ロード”の愛称を与えられたサイドカーの傑作『R67』もデビューした。BMWは二度の世界大戦に巻き込まれながら、またも二輪パワーで不死鳥のごとく、よみがえろうとしていた。」とあるので、知る人ぞ知る名車なんでしょう。「BMW R67」でネット検索すると、番組に登場した車と同じ画像が多数ヒットします(日本語字幕には出ませんでしたが、ゼミルが「赤いレザーシート」と言ってるサイドカー付きもあります)。手元にR67の画像がなかったので、「BMW Faszination(BMW その魅力)」からR69Sの画像を掲載します。
ところで中盤、ネット・カフェのあとのアクションシーン21分30秒ごろ。狙撃手が赤いアルファで逃げようと、車をバックさせるその手前に二輪車らしきものが数台見えます。これってこの出品車も含まれているように見えるんですが・・・。
それとあとひとつ、印象に残ったのはアンドレアの生き生きとした表情。メチャクチャ素敵でした。いつもは捜査資料を集めるため、真剣な表情で画面に向かうことが一般的。今回はネットオークションを楽しんでいるみたい。
マイクとナディーンの逃げ足
冒頭、白昼堂々、高速警察隊は、殺人容疑がかけられたマイクからヘリを奪われ、マイクを逃がしてしまいます。更にマイクを追ったコブラ11も、目の前で容疑者を取り逃がしちゃいます。更に中盤インターネット・カフェの後、マイクとナディーンのカップルは俊足のトムを巻いちゃうんですよね。一方ゼミルが追った狙撃手も逃げちゃった。これって警察の大失態ですねよ。隊長の首が飛んでもおかしくない(笑い)。番組を盛り上げるためだから硬いことは置いといて、マイクはさらにマイクロプロテック社に侵入してデータを盗み出します。
カップルは警察、狙撃手をまいて、必要なデータを手にしている。警察はこのカップルこそサイバーテロの覆面捜査官に任命するといいんじゃないかと思えます。とても魅力的なキャラのカップルが、警察、狙撃手を手玉に手際よく立ち回るサマは、見ていて痛快。でもこれで終わってしまうとアウトバーンコップではないし、コブラ11のファンからブーイングなので、カップルへのスポット・ライトも途中まで。カップルとコブラ11の接点が生まれてからはコブラ11が前面に出てきます。ここまで2010.8.14掲載
ゲスト出演
ナディーン・ワーグナー役イヴォンヌ・ショーンヘルIvonne Schönherr
103話で紹介したワイルド・レーサーに出ていました。金髪のカワイイ女優さん。マイクがよりを戻したいと思うのも当然だな~。
マイク・ブレンデル役マティアス・シュローMatthias Schloo
第二チーム第1話(スピン・オフ邦版第3話フランクとスザンナのコンビ)にもゲスト出演。ただし今話とは全く別人に見えます。
今回、相手役のイヴォンヌとはキスシーンだけでベッドシーンは無し(アクション刑事ドラマに期待する事じゃないけど)。日本の8時台にも「お子様にも安全な」内容でした(笑い)。
ところで殺し屋シュトラック役レン・クドルヤヴィスキーは、ドイツ人離れした濃い顔立ちだったので調べてみたら、ロシア出身でした。
シナリオの補足:3つのソフトウェア
この番組には3つのソフトウェアが出てきます。この3つをわかっていないと話が混乱するので、少々解説させて下さい。
1.画像ソフト(Grafikprogramm):ケヴィン、マイク、ナディーンの3人が開発したソフト。マイクロプロテック社はこの画像ソフトを200万ユーロで買い上げると提案したが拒否された。
2.ウィルス対策ソフト(Antiviren-Software):ケヴィンは、フリーランスのプログラマーとして、マイクロプロテック社でこのソフトの作成に参画していた。
3.コンピューター・ウィルス「ドゥームズデイ」(Doomsday-Virus):マイクロプロテック社が密かに開発していたソフト。ケヴィンはマイクロプロテック社に出入りするうちに、怪しいソフトの存在に気づいたらしい。(冒頭のシーン)CDに書き出して、車中で中身を確認したところまさしく「ドゥームズデイ(最後の審判の日)」を思わせるコンピューター・ウィルスだった。この後狙撃される。
今回のドイツ語(ドイツ語学習者向け記事)
今回は重箱の隅をつつくような内容です。それでもよろしければおつき合い下さい。
今回も全てのセリフを独版DVDの独語字幕と日本版の日本語字幕で見比べながら、ワンシーンづつ丁寧に見ました。セリフは一言一言丁寧に考えられているんだなと感心しきり。
まずお断りしておきたいのは、日本版にケチをつける意図など全くありません。字幕だと表現できる字数が限られ、その中で番組のエキスを伝える技術力はたいしたものです。日本版スタッフの皆様の努力に感謝いたします。字幕の限界は、日本版スタッフの皆様が一番ご存じだと思います。この番組の楽しさを伝えるにはやっぱり吹替版が欲しいですね。今回は、日本語字幕では伝え切れていない部分を拙文で恐縮ですが少々解説させて下さい。ただ一つだけ気になるのは、インターネット・カフェで、コーヒーの値段が2杯で4.5ユーロなのに、日本語字幕は4.2ユーロと出たこと。誤訳とは考えられないので、独語→英語→日本語と2段階で訳されたのではないかと想像します。そんな推測をするのも、原語と全く異なった日本語字幕が出ることが時々あったからです。日本語字幕が原語よりはるかに愉快なときもあって、最後は作文力ですかね。でも2杯で4.5ユーロなら1杯だといくらなんだろう。
なお、独語字幕は原則過去形ですが、セリフは現在完了形で話されています。
Motorrad mit Beiwagen サイドカー付き二輪車
前半ネット・オークションでゼミルが720ユーロに上げると、アンドレアが「Nicht mit Action Girl, mein Gladiator!(なめないで、私のグラディエーターさん)」と敵意向きだしで800ユーロに上げるシーン。「mein」は敬意や親愛の情を表す一般的な用法で(今回はその裏返しの意味)、アンドレアに他意がないのは明らかなのですが、視聴者にはゼミルを指して言っているみたいで愉快でした。独語の醍醐味を感じる一言ですが、日独の文化の違いからmeinが訳されていないもの仕方ないと思いました。
ところで「サイドカー」でネット検索していたら偶然TVドラマ「人造人間キカイダー」にたどり着きました(アニメじゃなくて、むか~しの実写版です[歳がバレバレ])。テーマソングは歌えるので見ていたハズなんだけど、内容はトンと覚えていないですね。ヒーローは黄色の「カワサキマッハIII500・GTスペシャルサイドカー」に乗ってたんですね。
Mail von Kevin an Mike ケヴィンからマイクへのメールだ
インターネット・カフェで、逃走劇の後、マイクらが使っていたパソコンを検証するシーンでコブラ11が言うセリフ。
まず冒頭に戻って、ケヴィンが殺される直前に送った電子メールのアドレスは「mail@die-3-software.de」でした。つまりケヴィン、マイク、ナディーンの共同経営会社のドメインが「die-3-software.de」で、その代表メルアドだと思いますが、細かい詮索は置いといて、メールはマイクへ送られたことになっています。
まず、警察から舞い戻ったマイクにナディーンは「ケヴィンは死ぬ直前、あなたにメールを送ってる(独語字幕:Kevin schrieb dir eine Mail kurz vor seinem Tod.)」と言っているし、コブラ11がインターネット・カフェで言うセリフにもつながります。コブラ11はその前のビール工場とおぼしきシーンで、マイクが犯人でないことに気づいています。さらにこのシーンで確信を持ったことでしょう。メールの内容「Falls ich es nicht schaffe, rasputin@rus.net.(日本語字幕)俺に何かればこのアドレスに」からして、犯人に対してこんなメールを送らないですよね。ケヴィンが誰にメールを送ったかは、事件解決の一つになっていると思います。
Doomsday(英) ドゥームズデイ(最後の審判の日)
恥ずかしながらこの単語は知りませんでした。私は見ていませんが「デゥームズデイ(2008年、英)」という映画もあるので、ご存じの方も多いはず。私には「Judgment Day」の方が馴染みがいいですね。独語ではder Jüngste Tagとありました。
herunterladen download(英) ダウンロード
34分過ぎ。殺し屋シュトラックがザイラー社長に「(独語字幕)Er lud die ganze Doomsday-Programmierung herunter.(日本語字幕)プログラムをコピーしたようです。」と言うシーン。原文は「彼はデゥームズデイ・プログラムを全てダウンロードした」となりますが、社内ネットワークから取り出したので、日本人の感覚だと日本版のように「コピー」でしょうね。「ダウンロード」の語感が若干違うのかな。
最後に一つ、32分過ぎ、コブラ11がマイクロプロテック社の地下駐車場に降りてきます。背後の壁に派手な落書き。ここはセキュリティが厳しい大会社のハズだから、こんな落書きをすれば減給じゃないかな。多分公共駐車場かどこかで撮影したんでしょうね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。2010.8.29掲載
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Seit 11.Feb.2003 Happiness裕之介