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第14シーズン 第191話 日本未公開
Der verlorene Sohn(直訳:放とう息子)
特殊な爆弾を積んだ特殊機動部隊の車が盗まれる。ベンは捜査中、かつての教官チャーリー・ヴァイスマンに会う。教官は今でもよいアドバイスをくれる。手入れの際ゼミルは、チャーリーが犯人の一人を逃がす場面を見てしまう。実のところ、チャーリーが逃走を手助けしたのは息子のパトリックだった。チャーリーは息子が組織から抜けるよう手だてを尽くしたが無駄だった。
犯人らが次の犯行に及ぶ。パトリックはベンを相手に運河で派手な逃走劇を演じる。父チャーリーは密かに証拠隠滅を計る。ベンはかつての教官の腐敗した行為を非難し、絶交する。
同じ頃、組織のボス、ガボル・フィッシャーは、チャーリーに警察学校の保管庫から爆弾を盗み出すよう強要する。さもなくば息子は死ぬ運命だ。チャーリーは「カノッサの屈辱」に及ばざるを得ない。そしてベンとゼミルに、息子を解放するため、窃盗の手助けを頼む。ところが取引の前に、ガボルはチャーリーらを襲い爆弾を手に入れた。ガボルが負傷した構成員を容赦なく撃ち殺すと、パトリックは、自分がペテンを崇拝していたことに気づく。ベンとゼミルは、組織の大胆不敵な陰謀をつかむ。お宝アンティークのレーシング・カーを自動車博物館から盗もうというのだ!
(www.rtl.deを参考にしました)2009.10.3
Darsteller 出演
ゲスト出演のみ紹介●ヨッヘン・ニッケル(父チャーリー・ヴァイスマン)、ヴィルフリード・ホッホホルディンガー(組織のボス、ガルボ)、コンスタンティン・フォン・ヤシェロフ(息子パトリック・ ヴァイスマン)、ヨルグ・ヴァトラ
Eindruck 印象
カノッサの屈辱Gang nach Canossa
「歴史の授業で習ったけど、内容は何だったかな~」と、さっそくWiki※のお世話に。それによれば「ヨーロッパでは現在でも『強制されて屈服、謝罪すること』の慣用句として用いられている。」とあります。2009.10.3
ヴァイスマン親子の物語
番組自体は、わかりやすく、アクション・シーンもド・派手なので合格点。
最後、ベンが亡霊を見ます。アウトバーンコップらしからぬ演出でした。冒頭ベンがチャーリーを「おじいちゃん」と呼んでいることからしても、タイトルの「Der verlorene Sohn(放とう息子)」は、ある意味、ベンの事かも。
上のシナリオで展開は分かりますが、少しだけ補足すれば、27分頃隊長がゼミルらの執務室へやってきて、「父チャーリー・ヴァイスマンは肺がんで6ヶ月の命だそうよ」と言います。その次のシーンで、咳き込むヴァイスマン。
なぜヴァイスマン親子は仲違いしてしまったのか。息子の言い分は、父親のせいで母親が亡くなった。それ以来、息子はぐれてしまった模様。
タンゴ1
冒頭の特別機動部隊のコード・ネーム。第4シーズンTVムービーで、「コンラート」というコード・ネームを紹介したばかりなのに、ドンドン出てきますね。
車好きにはたまらない
だろうと、車に詳しくない私でも感じます。旧車のオンパレードでした。車は素人の記事なので、間違っていたらアドバイスをお願いします。
BMW 3.0CSi(写真1)製造期間1971-75
チャーリー・ヴァイスマンが乗っていた車。「凄く車好きなんだろうな」と思っていたら、ラストを見ると旧車を繰り出すのが今回のテーマらしい。
「われらがBMW(写真2)によれば、「ヨーロッパ・ツーリングカー(ETC)選手権シリーズを制覇すべく、そのベースとして400台だけ限定生産された」とあります。今見ても古さを感じさせないエレガントなデザインですね。
マイレンブルク・デュッセルドルフMeilenWerk Düsseldorf
番組では架空の「デュッセルドルフ自動車博物館」でした。マイレンブルク・デュッセルドルフを説明したブログ※によれば、実際は、「博物館ではない。オールドタイマー車を売りたいオーナーが車を展示したり、環境のよい駐車スペースの欲しいオールドタイマーのオーナー達が普通の月極駐車場みたいに場所を借りているところ」だそうです。公式サイト※(独語)も併せて見ると、普段見ることが出来ないレアな車がゾロゾロ。車を傷つけたりしたら大変だろうから、撮影には気を遣ったことでしょう。
BMW M1(写真3)製造期間1978-81
ゼミルが上の「博物館」から持ち出す車。カラーリングは写真3のような塗り分け。M1については、第127話参照。
ポルシェ917
悪玉のガルボが「博物館」から持ち出す車。
博物館から飛び出したこの2台の車がカーチェイス。サウンドを聴いているだけでもワクワクします。まさかクラシュさせないだろうけど、「どのようにまとめるかな~」と見ていたら、期待以上の大爆発でした。
なぜ「博物館」の車が、いつでも走れるように「動態保存」されていたか。また、展示室から何のバリアもなく、公道に出ること出来たのか(イヤイヤ、犯人が事前に搬出経路を確保していたんですよ、という意見もありそう)なんて野暮なつっこみは置いといて、今回は単純に旧車のカーチェイスを楽しめば十分でしょうね。一番楽しんだのはスタッフかな。2009.10.11
写真1 BMW3.0CSi 「BMW Faszination(BMW その魅力)」
写真1 BMW3.0CSi 「BMW Faszination(BMW その魅力)」
写真2 「われらがBMW 昭和57年 講談社」写真2 「われらがBMW 昭和57年 講談社」

この本には、1974年ETC選手権用3.5CSLも掲載。直6エンジン3.5リッターで430~440馬力。
写真3 M1カタログ
写真3 M1 第127話で紹介したカタログより
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Seit 11.Feb.2003 Happiness裕之介