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アウトバーンコップ | ||||||||||||||||
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アラーム・フォー・コブラ11 シーズン9 邦版第13話 第一容疑者 レンタル版:ワイルドランナーXX |
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第9シーズン 第133話 Kleine Schwester(直訳:妹) | |||||||||||||||||
女の戦い エンゲルハート隊長の妹に殺人・コカイン密輸の容疑がかけられる。無実を信じたい隊長と法に忠実なシュランクマン検事が花火を散らす。コブラ11は必死に真犯人を探す・・・。 隊長の愛車Lexus IS300 SportCross(アルテッツァ・ジータ)も登場 |
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Episodebeschreibung シナリオ | |||||||||||||||||
エンゲルハート隊長の年が離れた妹クリスティーナは、追われる身だ。高速道路を暴走し、重大な事故を引き起こしてしまった。動転した彼女はフルスロットで事故現場を離れた。間もなく姉の玄関戸の前に立っていた。姉に、登山旅行の帰り道パーキングエリアで武装した二人組に襲われた事を、取り乱したまま話した。それによれば、逃げ切れたものの襲撃者が乗った黒塗りの車から逃れる際に大事故を起こしてしまった。トムとゼミルが隊長の指示により車を捜査している間、ハルトムートと州検事シュランクマン女史はある殺人を捜査していた。マルク・ペッツォルドは登山用ロックハンマーで撲殺されていた。凶器にはクリスティーナの指紋が残されている。隊長は、クリスティーナが殺人を犯すことなどあり得ないと確信しているが、シュランクマン検事は全く逆の意見だ。そしてクリスティーナの車のタイヤから5kgのコカインが発見され、トムとゼミルも年が離れた妹の無実を疑い始めた。本当に彼女の行いか。二人の警部は捜査進め信じられない発見をする。(www.episodeworld.comを参考しにました) | |||||||||||||||||
Darsteller 出演 | |||||||||||||||||
ゲスト出演のみ紹介●フリーデリッケ=マリア・ホルベ(クリスティーナ・エンゲルハート)、ケルスティン・ティーレマン(イゾルテ・マリア・シュランクマン検事)、アンドレアス・グエンター(弟マルセル・ヴィンター)、セバスチャン・カウツ(ヴェルナー・ハンゼン)、ルッツ・ヴィンデ(兄ヨッヘン・ヴィンター)2008.2.17掲載、2010.8.30一部加筆 | |||||||||||||||||
Eindruck 印象 | |||||||||||||||||
DVDでドイツ語版を見た印象 | |||||||||||||||||
冒頭のクラシュシーンで、乗用車が牽引している白い幌で覆われた小型トレーラーに、大型トラックが突っ込みます。大型トラックは、トレーラーを押し、止まっている車を投げ飛ばしながら暴走します。幌にはご丁寧に「Treppen
aus Stahl(鉄製階段)」と書いてあります。階段というよりもスロープみたいですね。それだから車がよく飛ぶわけです。その下には「Schlosserei
Ch. Domanski」、製作した鉄工所の名称のようです。スタッフも視聴者も、しかけをよく理解した上で車を投げ飛ばして、あり得ないシチュエーション楽しんでいるようです。除雪車が雪をかき分けて進むみたいに、乗用車とはいえ1トン以上もある車を軽々と蹴飛ばすとは、圧巻ですね。もしかすると、エンジンなど重量物は降ろして、ボディーだけかも知れませんね。 隊長の妹 隊長の妹が、隊長の家を訪ねます。隊長の表情が意外です。普通なら「あ~ら、いらっしゃ~い」と喜んで迎えるところ、困ったような表情です。ドイツ人の姉妹なら抱き合って頬にキスしあってもおかしくないようなシーンです。でもただならぬ雰囲気。 ふたりの関係をどのように視聴者に説明するか、トムやゼミルの親族なら、車の中で二人に会話させれば済みますが、隊長の場合はどうするか。 アンドレアがコーヒーブレイクしているところへ、隊長がやって来て私にも頂戴と言い、会話が始まります(滅多にないシーンなので、見ている側もなんだろうと注目してしまう)。 アンドレア:妹がケルンに住んでたなんて、全然知らなかったわ(視聴者も全く同感)。 隊長:ライン川の対岸にね。そして私とは全く違う世界で生きたいらしいのよ。 ア:ウマが合わないの? 隊長:クリスティーナが4年前に大学を中退して以来、音沙汰無しよ。あの子がね、まだ小さい頃からほったらかしだったわ。ママが死んだからね。私が20才で、あの子は6才だったわ。 あの子には是非とも法律を学んでもらいたかった。それがあの子にとって一番よい未来だと思ってたのよ。でも、押しつけ過ぎちゃったのよね。あの子は結局学業を投げだしちゃったわ。あの子にとって登山は、法律より価値があったのよ。(トムからの電話) 上の説明だと姉妹の歳の差は14才。この回は2005年製作ですから、実際の歳は、隊長52年12月生まれの52才、妹71年生まれの34才、相当さばを読んでいますね(笑い)。妹役のフリーデリッケ=マリア・ホルベのサイト(新しい画面が開きます)を見ると、番組で受ける印象よりもっと美人に写っています。2008.3.8掲載 |
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日本語版(FOXMOVIESで2009.10.20放送分を見た印象) | |||||||||||||||||
鉄の女シュランクマン検事 2010年9月に放送されたばかりの第201話ではゼミル相手に鉄の女ぶりを発揮していました。今話ではエンゲルハート隊長相手に女の戦い。番組を盛り上げるため「悪役」は必要ですねよ(笑い)。個人的には、仕事熱心なシュランクマン検事を好きとは言えないまでも抵抗ありません。今回のように髪を上げた格好はセクシー。どうも年上の女性に弱くて・・・。 犯人マルセル・ヴィンター役アンドレアス・グエンターは同じく2010年9月に放送された第202話でも悪役を演じてました。立て続けに見るとイヤでも印象に残りますね。 シュランクマン検事のコード・ネームはパンサー1 34分過ぎ、隊長を尾行していた(つもり)のシュランクマン検事の部下が、シュランクマン検事へ「Panther 3 an Panther 1(パンサー3からパンサー1)」と無線連絡するシーン。これでシュランクマン検事のコード・ネームがパンサー1だとわかります。 トヨタにニッサンに・・・ 登場する車は日本車がメインでした。 ●隊長の愛車Lexus IS300 SportCross(アルテッツァ・ジータ) ●犯人が乗っていた日産パスファインダー。車には詳しくないので知らなかったのですが、第124話でこの車を知って以来、番組を注意して見るとよく出ていますよね。 トヨタがなにがしか提供しているのは間違いないでしょう。「ニッサン」も連呼されていたので提供があったかな。 ホーゲ島 Hallig Hooge この島がどこにあるのか分からなくても、「閑職に左遷される」感じはよく出ていました。この島には行ったことがないのでさっそく調べていましたが、手元のガイドブックに記載がないし、ネット検索しても情報が少なくて、本当に北風が吹きすさむ離れ小島みたい。まとめると以下のような島。 ●ハンブルクの北、ノルトフリージア諸島>ハリゲン諸島の小さな島 http://www.japan-art-design.de/ostfriesland/inseln/nfinseln.htm※ ●ドイツ観光局のサイト http://www.visit-germany.jp/JPN/destination_germany/historic_towns/nord_ostfriesische_inseln.htm※ ●この島を含むワッデン海が2009年世界遺産に登録。Wiki※ ●ホーゲ島のホームページ http://www.hooge.de/※独語 ●ホーゲ島の空撮写真 http://www.kuestenforum.de/showthread.php?highlight=luftbilder&t=430※独語 |
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「行ってみたいか」と問われると、チャンスがあれば行ってみたいですが、住むには寂しすぎるな~。 | |||||||||||||||||
今回のドイツ語(ドイツ語学習者向け記事) 今回は慣用句などが多くて勉強になりました。今回も全てのセリフを独版DVDの独語字幕と日本版の日本語字幕で見比べながら、ワンシーンづつ丁寧に見ました。独語字幕の意味が分からなくて日本語字幕でナルホドと助けてもらったことが多々ありましたので、日本版にケチをつける意図など全くありませんが、階数だけはできれば正しく訳して欲しかった。 Stock 階数 (1)23分頃、トムとゼミルが監視カメラの映像をチェック。犯人の車が映像に写って犯人の住まいが分かります。「日字幕:23号棟の2階 7号室だ。独字幕:Haus 23, 2.Stock, Apartment7」 (2)36分頃、隊長へ犯人から電話があり取引場所を指定されます「9号棟の4階。Gebäude Nr.9, 4. Stock」 このサイトにお越しになる方に今更解説は不要かと思いますが、独語では1階をカウントしないので、2.Stockは3階になります。(2)は何階であろうと番組の展開には影響がないのでいいと思いますが、(1)はその後犯人もコブラ11もバルコニーから飛び降りるので2階と3階では大違い。 シーンで確認してみましょう。コブラ11が屈折階段を駆け上るシーンは、確かに2階ではなく3階(以上)でした。一方、飛び降りるシーンは2階からでしたね。あれは地面に飛び降りたんじゃなくて、1階の陸屋根の上に着地したのかな~。 Bruderherz 兄弟の情 犯人のマルセルが兄に対して「Bruderherz」と呼び掛けていました。辞書には「兄弟の情」とあったのですが、よくわからないですね。英語だと「dear brother」とあります。 「Bruderherz, wie geht's?」なら「dear brother, how are you?」。日本語に訳すより英語が分かりやすいですね。 Bruderherzがあるなら、Schwesterherz(英:dear sister)という単語もありました。 ネタバレになってしまいますがお許し下さい。弟は兄に対して「Bruderherz」と親愛の情をこめて呼び掛けていましたが、見掛けだけで最後は金に目がくらみ見捨てちゃいましたね。一方エンゲルハート隊長は、妹から助けれました。姉妹は一緒に登山しようと相談していましたが、それが実現する前に「ビルの絶壁」で救出劇でした。 事件を通して離反が決定的となった兄弟。一方信頼を取り戻した姉妹。対照的な結末でした。今回のタイトルは「Kleine Schwester(妹)」でしたが、「Schwesterherz」でもよかったのでは思います。 ところで、犯人らは拉致したクリスティーナ・エンゲルハートの姉が高速警察隊の隊長だとは知らなかったはず。逮捕されて驚いたでしょうね。 Ich häng mich hier ganz weit aus dem Fenster.(独版DVD字幕) 15分頃、シュランクマン検事が隊長に「これは特別措置よ」と言うセリフ。これは慣用句なので私の語学力ではお手上げです。敢えて訳すなら「私は目立つことをした」。→「私は特別な事をした」→日本語字幕の「これは特別措置よ」になるのでしょう。 Sonst können Sie Ihre Dienstmarke bald auf dem Karneval in Rio tragen. (同) 31分頃、隊長の家の前に乗り付けたシュランクマン検事がコブラ11に「最悪の場合 免職なるわよ」と言うセリフ。これも私の語学力では辛いですね。拙訳になってしまいますが原文は「さもなくば、リオのカーニバルでじきに身分証をつけることになるわよ」といった意味でしょうか。ハルトムートは「ホーゲ島に飛ばされる。」と心配していましたが、シュランクマン検事は、国内どころか南米へ飛ばそうと思っていたらしい。 Hase und Igel ウサギとハリネズミ 今頃知ったの?の笑われそうですが、復習のつもりでお読み下さい。 25分過ぎのカーチェイス。犯人を追い詰めて ゼミル:Dann los, Igel.(日本語字幕:よし行け) (中略) ゼミル:Hat was von "Hase und Igel"(日:当然だな) (中略) トム:Hase oder Igel? (日:追跡だ) ゼミル:Ich wär jetzt gerne der Hase!(日:おいおい やめろ!) (ビルから車ごとジャンプ) Super, Igel! Ganz toll eingeparkt (日:すごい追跡だ。駐車も完ぺき) 日本版では、ウサギもハリネズミも訳出されていません。ウサギとハリネズミにどのような意味があるのか文化的背景が分からなければ訳してもちんぷんかんぷんなので、日本版で動物の動の字も出てこなかったとしても、仕方ないと思いました。でもドイツ語教材として見ると気になって仕方ないんですよね。それで調べてみました。 まずは、グリム童話「ウサギとハリネズミ」のページ。http://hukumusume.com/douwa/pc/world/11/18.htm※ ドイツ人に聞いたら、イソップ物語の「ウサギとカメ」がベースで、ドイツにはカメがいないのでハリネズミに変えたのだろうとの事でした。足は速いが間抜けなウサギ。足は遅いが賢いハリネズミ。これを分かって上の独語字幕を読むと何となく分かります。この「Hase und Igel」は第50話のタイトルでも使われていました。第50話を見たのが2003年だから7年目にしてやっと「Hase und Igel」の文化的背景を知った次第です。 2010.11.1掲載、11.6最終更新 |
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Seit 11.Feb.2003 Happiness裕之介