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第18シーズン 第239話 日本未公開
Shutdown(直訳:シャットダウン)
極悪非道な弟によって素性がバレた兄は、幸せな家庭を取り戻すことができるだろうか。
Episodebeschreibung シナリオ
ベンとゼミルは、トラックに乗った有機農家が狙撃されパニックになって逃げるところを目撃する。
営農家インゴ・ヤンゼンは証人保護制度の下で密かに生活し、家族にも自分の本当の身元を明かしていなかった。インゴを狙ったのはかつて徒党を組んでいた弟のロベルトで、当時研究センターを襲撃した後インゴは裏切ったのだった。
コブラ11は、ロベルトがインゴの全財産に含まれるものを是非とも手に入れたいのだろうと推測する。実は当時の窃盗品で恐るべき破壊力を持つ電磁パルス爆弾の起爆装置を、インゴはそれと知らずに所有していた。ロベルトは爆弾の威力を使った恐ろしい破壊活動を企てていた。ベンとゼミルは、インゴとその家族を保護し、良心の呵責を失い憎しみに満ちたロベルトを阻止しなければならない。(www.rtl.deを参考にしました)2013.3.10掲載、4.6一部修正。
Darsteller 出演
オリバー・ブーツ(インゴ・ヤンゼン[兄エリック・クレンツ])、レア・ファスベンダー(アンナ・ヤンゼン)、ヨルグ・マルヒョー(弟ロベルト・クレンツ)
Eindruck 印象
結末はこの番組の典型的なパターンで想定の範囲内。となると、そこへ至る展開が今回の見所。紆余曲折あって楽しませて頂きました。
この番組のゲスト出演は大まかに、「主役ゲスト」と、コブラ11などのレギュラー出演陣を盛り上げる「脇役ゲスト」の二つに分けられます。今回のインゴ(兄エリック)役オリバー・ブーツはビッグネームなので「主役ゲスト」にふさわしい役回りでした。しかし、コブラ11から押さえつけられたり、水をかけられたり、プールに落とされたりと、いくら大物俳優でも、この番組では体を張った演技なので大変です。
インゴの妻アンナが、倉庫に隠してあったインゴの身分証を見つけます。ここで番組開始から17分余。ソープドラマなら数週間かけてじらしにじらしますが、この番組らしく、あんなに簡単に見つかるか、と驚くくらい展開が早い。この早さがこの番組の取り柄ですね。
いつもクールなゼミルが、高級クラブでは目の保養をしていたようで。でもミネラルウォーター3本で180ユーロ(約2万円)とは、いいお値段ですが、たくさんの男性視聴者が満足したことでしょうから、十分モトは取れたと思います。後はゼミルも言うように隊長へどう説明するか。飲み逃げじゃないよね~。法を守る警官だから(笑い)。
アクションシーン
●冒頭、クライマックスに使ってもいいような派手なボディ・アクション。一般道だからスピード感はないものの、ベンのボディ・アクションが光ってました。わざわざゼミルが運転を代わって、ベンが犯罪者へ向かいます。10年前なら助手席のゼミルが向かったかな~。
ベンのアナログ時計は、悪人から「いい時計だ」と取られちゃいます。何を今更旧式がいいのかなと思いましたが、事件の伏線だったんですね。
●中盤は、高速道路でカーチェイス。この番組らしい激しさ。惜しげもなく次々にクラシュさせます。
●クライマックス ベンがプールに飛び込むシーンがあって、あれって本人?いつもプールで泳いでいる身としては、高さもあるし、あんなに格好良く飛び込めないな、と小心者は思っちゃいます。
そしていよいよ犯罪は成功し、自動車も含め電子制御の機器が全て停止、Van Halenの「You Really Got Me」(原曲はキンクス、注)が流れる中、30年くらい前のオペル・マンタをコブラ11が借用します。よくこんな旧車を見つけたものですね。
注:楽曲がドイツのファンサイトのミュージック・ガイド(※、独語)でもまだ紹介されず、曲名が分からずにあきらめていたら、札幌のファンの方から教えて頂きました。ありがとうございました。
本筋の事件
わかりやすいので、解説は不要だと思いますが、二つだけ。
●まずは、高級クラブのオーナー・ヴィーガントの役割。
パート1の9分半頃、弟ロベルトが携帯でヴィーガントと話します。2年前ヴィーガントは電磁パルス爆弾テラノックスをロベルトらから500万ユーロ(約五億円)で買い取る約束をしていたらしい。ところが状況が変わったと100万ユーロ(約1億円)に値切られてしまい、ロベルトはそんな金額ならばかばかしいと、自ら犯行に及ぶ事になったようです。
●パート1の12分45秒頃、ベンがインゴ(兄エリック)に、誰が電磁パルス爆弾テラノックスを買おうとしていたか知ってるかと尋ねると、インゴは、高級クラブ・ロココの存在を示します。それでコブラ11は着慣れないスーツを着てインゴと共にクラブへ出掛けます。
●もう一つは、ヤンゼン夫婦の会話。画面を見ているだけでも展開は十分に分かりますが、会話が分かればもっと楽しめると思いますので、少々書かせてください。
●パート1の5分40秒頃 我が家へ帰ってきたインゴが妻アンナに「話がある」、と覚悟を決めた様子でしたが、息子ニクラスが来たため「海へ旅行に行こう」とはぐらかします。
●パート1の12分40秒頃 ゼミルもインゴにいつかは真実を言うべきだと。
この少し前、コブラ11とインゴが立ち話をしているところへアンナが来ます。インゴがアンナに高速警察隊の警官だと紹介。妻の「何があったの」という問いに詰まると、ベンが「今朝、高速道路・・・、州道であった事故の目撃者で・・・」と「高速道路」を「州道」に言い直すシーンがあって、これって台本通りなのかそれともとちったのか、ベンに聞いてみたいな。
●パート2の8分過ぎ、アンナがインゴの身分証を見つけて夫の本性を知った後、インゴが我が家へパトカーで帰ってきます。
アンナ:2年もだまして。何者なの。
インゴ:いつもの俺だ。
アンナ:変わらず犯罪者のエリックなのね。
視聴者を目一杯どん底まで落としておいて、クライマックスへ。
ゲスト出演
アンナ・ヤンゼン役レア・ファスベンダーLea Fassbender
この番組初出演。1986年ケルン生まれの28歳。身長169cm(IMDb、※独語)のかわいい小柄な女優さん。ドイツの女優さんは、元秘書ペトラ(176cm)やスピンオフのスザンナ・フォン・ランディツ(176cm)みたいに大柄な人が多い印象ですが、この俳優さんなら身長169cmの私にぴったりだ。
ロケ地探訪
●農家住宅 母屋、倉庫が数棟など、夫婦だけで維持するにはちょっと大変そう。豪農家を借りてのロケでしょうか。
●高級クラブは第224話で紹介したデュッセルドルフの港湾地区にあるハイアット・リージェンシー・デュッセルドルフ近辺のようです。
●ケルン・ボン空港 コブラ11とインゴ(兄エリック)が向かった先。ターミナルビルからするとケルン・ボン空港のようです。やっぱりここでもロケが行われたらしい。
●クライマックスはメディア・パーク内にあるケルン・タワー。Wiki.de(※、独語)よれば43階建て高さ148m(アンテナ込み165m)で、ケルンで最も高いビル(ケルンのテレビ塔[266m]、教会[ケルン大聖堂157m]を除く。霞ヶ関ビルは36階建147m)。
今回のドイツ語(ドイツ語学習者向け記事)
Handgranate 手榴弾 中盤のアクションシーンで、悪人がこの単語を叫びながら投げます。日常生活でこんな単語を覚える必要はないとは思いますが、ドラマを見るために知っておくとよいかも。
2013.4.8掲載、4.9最終更新。
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Seit 11.Feb.2003 Happiness裕之介