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アラーム・フォー・コブラ11/アウトバーン・コップ 邦版第5話
ヌーディストビーチ アラーム・フォー・ゼミル
第22シーズン 第294話 FKK-Alarm für Semir(直訳:ゼミルへヌーディズム警報)
コブラ11はリューゲン島へ家族旅行。
Episodebeschreibung シナリオ
それは高速警察隊員にとって、休暇感覚だ。新シーズンの幕開け、ゼミル一家は相棒のパウルを伴い、キャンピングカーでバルト海の旅へ出掛ける。
しかしゼミルにとって休養にならない。妻アンドレアは、幼なじみでヌーディスト・クラブに所属するティモと偶然出会う。そしてダナは、パウルといい仲だ。
ゼミルは、仕事のカンが働き、仕事仲間ヴォルフガングに対する疑いが晴れない。それはに理由がないわけでもなかった。バルト海で結末を迎えた猛烈な追跡劇がきっかけとなる・・・
(www.rtl.deを参考にしました)2017.4.11掲載
Darsteller 出演
ゲスト出演のみ紹介●マルクス・クネフケン(ヴォルフガング・シュティラー)、ミヒャエル・シュペヒト(ティモ・グレーバー)、ハンス・ホールバイン(警官ホルスト・ホッペ)、リケ・エッカーマン(キャンプ場のマネージャー、ヘルガ・ホッペ)、スヴェン・ヴァーズナー(ヤニク)
Eindruck 印象
1.インターネットでドイツ語版を見た印象 2017.4.16
1.聞き取りに集中できない!
ドイツの北東の端、バルト海・リューゲン島での全面ロケ。私はこの番組を語学向上のために見ていますが、画面の背後にヌードがチラチラするので、聞き取りに集中できません(笑い)。まあ恰幅のよい中高年ばかりでしたが、その一方、アンドレアがあんなに大胆に脱いでくれるとは驚き。
カー・アクションもボディ・アクションも少なめでしたが、たまにはこんな回も楽しい。
2.ロケ地探訪しながらシナリオの補足
写真294-1 リューゲン橋
リューゲン島には行ったことがありませんが、その近くのロストックに長年の知人がいるので、本土側のシュトラールズントまでは行ったことがあります。懐かしく画面を眺めました。2011年4月と2012年8月に撮影した写真を紹介しながらシナリオの補足をします。ただし趣味のドイツ語なので、聞き取りにはまだまだ自信がありません。間違っていたらゴメンなさい。
●冒頭、渋滞する高速道路と遠方に橋が写ります。橋はシュトラールズントとリューゲン島の間に架かるリューゲン橋Rügenbrücke。渋滞する高速道路は、橋との相関的位置からして、あの場所にはありません。左に曲がる道の形状から判断すると、ケルン近郊の撮影所内にある撮影専用の高速道路との合成映像のもよう。
●ケルンからおよそ700km。もう少しで目的地というところで、交通事故で渋滞中。
ゼミル「トルコに飛べばよかったかな。」
アンドレア「毎年同じじゃね。今回は私の古里よ。」
そうか、アンドレアの故郷は、旧東ドイツだったんだ。ゼミルはアンドレアの故郷の旧東ドイツへ向かうのは初めてらしい。今回はリューゲン島へ向かっていますが、そこが古里とは言っていないようです。ただ幼なじみのティモがドレスデン・ナンバーのトラバントに乗っているし(後述)、アンドレア役カリーナ・ヴィーゼは、ドレスデン出身だし、よく聞き取れないけどドレスデンがあるザクセン州も会話に出てきました。
●リリー「トイレしたい。」と言って、キャンピングカーのトイレを使おうとします。
ゼミル「清掃して返さないといけないからやめてくれ。」
と言って、娘を車外に連れ出します。
写真294-2 フォルクス造船所
●3台でのカーチェイス後、パウルから救い出されたゼミルの背後には、フォルクス造船所Volkswerft Stralsundの青い大きな建屋が写っていました。
左写真の青い建屋がそれです。手前にはリューゲン橋が写っています。ゼミルは右から左に走って、海へ落ちたもよう。
●リューゲン島のキャンプ場に到着。パウルは警官やキャンプ場のマネージャーにファーストネームで呼びかけていたので、顔馴染みらしい。
ゼミルが借りた複数家族向けの大きなキャンピングカーは、予約していた1区画には駐められないので、パウルが交渉して隣接した2区画に変えてもらう。
●ダナが大胆にビキニ姿で登場する一方、ヴォルフガングが車で現れます。「この男がステップを壊した。」と怒るゼミルをパウルが「仕事仲間だよ。」となだめます。
●変えてもらったその駐車区画へゼミルがキャンピングカーを駐めると、ヌーディスト・エリアのそばだった!
そこへ素っ裸のティモが現れます。アンドレアは「クラスメートだった」と軽く紹介しますが、後の二人の話からすると、二人は男女の関係にあったらしい。
アンドレアはその後、ティモと一緒のシーンが多かったけど、ゼミルは寛大でしたね。
●パウルは、ゼミルを連れてカイトサーフィン場へ。ロケ場所はリューゲン島の南東の端、ティースゾーThiessow地区。Dörpstrat 2, 18586 Thiessow。
パウルはワンボックスカーで寝泊まりしているらしい。
●ヴォルフガングがゼミルにカイトの操作方法を説明している最中に、賊によって地図が盗まれます。
●オツェアネウム水族館
写真294-3 オツェアネウム水族館 写真294-4 同水族館のエスカレーター
●賊の親玉ヤニクが携帯で指示を出すロケ場所は、シュトラールズントにあるオツェアネウム水族館Oyeaneum。
右写真:Kapitel3の7分過ぎに写るエスカレーター。この水族館はまずエスカレーターで一気に3階まで上がって、歩いて下りながら見学します。
●本筋の事件:地図には財宝を積んだ沈没船のヒントがあるらしい。ヴォルフガングは親玉のヤニクに、地図や金貨を返さなければ、ガス・パイプラインを爆破すると脅迫。
ゼミルが本部のスザンネに調べさせたら、ヴォルフガングは警察を辞めて放浪していて、ガス・パイプライン会社を以前から脅迫しているらしい。
ヴォルフガングは、旧東ドイツ軍の施設から爆弾を盗み出し、パイプラインに爆弾を仕掛ける・・・。
3.舞台背景
写真294-5 砂浜の標識
●夏だけど涼しいよ
写真左:これはロケ地に近いオストゼーバト・ニーンハーゲンの砂浜の入口にあった標識。水温17度、気温16度とあります。撮影日は8月14日の朝。この日は最高気温21度、最低気温12度でした。それでも水につかっている人がいたのには驚き。日本人だと震え上がりそう。ちなみに私がいつも行っているスポーツクラブの温水プールの水温は、31度前後。
番組ロケも夏で、フルヌードもいてみんな軽装でしたが、九州の春の気候です。
昔の記憶なので、場所が違うかもしれませんが、その昔、リューベックの北にあるトラヴェミュンデの砂浜を散策したら、いつの間にかFKK-Gelände(ヌーディスト地区)に入ってしまいました。そこにいた裸の人は全く平気で、私の方が気まずかった思い出があります。
ちなみにタイトルにあるFKKは、手元の独和辞典によればFreikörperkultur裸体主義、ヌーディズムの略。
写真294-6 トラバント
●東ドイツ(ドイツ民主共和国)の記憶
●Kapitel1の8分過ぎ。ゼミルは警官ホルスト・ホッペに「Genosse(同志)」と声をかけていました。このGenosseは旧東ドイツでよく使われていた言い方で、現代ドイツ語ではまず聞かないですね。
●Kapitel3の8分半頃、ゼミルはダナと共に、ティモの青いトラバント(DDドレスデン・ナンバー)を借りてパウルを助けに向かいます。途中蒸気機関車が牽引するリューゲン軽便鉄道の列車をジャンプ。トラバントは東ドイツを象徴する車ですが、今や路上で見る事は希少。左写真はドレスデンの交通博物館の展示物。
他には東ドイツの秘密警察シュタージが会話に出てきたりと、他にも東ドイツ・ネタはあり、いつもと趣向が異なる回でしたが、旧東ドイツ時代を知るものにとっては楽しかったです。
写真294-7 Deutschland 83
●旧東ドイツ時代と言えば、RTL放送のテレビドラマ「Deutschland 83」。冷戦まっただ中の1983年、東ドイツの青年が、西ドイツ軍にスパイとして侵入する話しで、私の琴線に触れるドラマでした。
左写真は、アマゾン・プライム(※、日本語)の日本語字幕版をキャプチャーしたもの。アンドレア役カリーナ・ヴィーゼが主人公の青年(写真左)の母親役で出演していました。
2.ネット配信で日本語字幕版を見た印象 2020.1.2
●聞き取りテスト結果は45点
GYAO!(※)で見ました。第289話の採点表で45点としました。
番組の流れはおおむね理解できる程度に聞き取れているので50点として、
・Kumpel 11分06秒 パウルがゼミルにヴォルフガングを紹介するシーン。日本語字幕では「サーフィン仲間」と出ていました。私は上で「仕事仲間」と書きました。
33分53秒、ヴォルフガングは身の上話で「 ここに残るべきだった。」と答えています。パウルとヴォルフガングは、一時期同僚だった時期があるように理解したので「仕事仲間」としていました。訳はいろいろ考えられます。少なくとも「Kumpel」が聞き取れているので、ここは減点無しとしました。
・ゼミルの妻アンドレアはドレスデン出身
今話の約1年後に放送される第318話(原題:Klassenfahrt(直訳:クラス旅行[2018])でアンドレアがドレスデン出身であることが確認できます。ただ今話でも丹念に聞くと、
13分55秒、パウルが説明するシーン「隣はヌーディスト・クラブの団体だ。」と字幕出て、パウルはさらに「aus Dresden(ドレスデンからの)」と続けています。つまりアンドレアのクラスメートのティモはドレスデン出身だから、アンドレアもドレスデン出身。アンドレアの出身を確定するほど聞き取れていなかったので[-5点]としました。
・surface サーフェイスと聞くと、マイクロソフトのタブレットを想像しますが、上で書いたパウルがゼミルにヴォルフガングを紹介するシーン。パウルは続けて「さー・ふぁーぜ」と発話。
14分32秒ゼミルが「Deine(お前の)さーふ・あーぜ」と発話。日本語字幕は「お前の滞在先は?」
この「さー・ふぁーぜ」「さーふ・あーぜ」の単語、綴りが思い浮かびません。いろいろ調べたところ、英語のsurfaceには「(トラック・フィールドなどの)グラウンドの表面」という意味があるので、これをそのまま独語読みしているのでは、というのが私の見立てです。ただそれなら語尾のceは「ツェ」と発音するはずだけど・・・。独語の先達の皆さん、合ってますか。注1
●リューゲン島の観光案内
勤務ではなく、休暇旅行だからゆるゆる。それでも一応本筋の事件があり、カーアクション、ボディアクションもあり、この番組らしい作りでした。
写真294-8 キャンピングカーのレンタカー
ゼミルが借りた大きなキャンピングカーは、冒頭でボディを舐めるように映るので探しやすかった。Carthago Reisemobilbau GmbH カタルゴ・ライゼモビルバオ(旅行車製作)の車。同社のサイト(※、独語)にあった「Auf der ganzen Welt zu Hause(世界中が自宅だ)」のキャッチコピーがよかった。ネットには、ゼミルがスマートに乗ったように、格納したコンパクトな車を引き出す画像もありました。
左は、2014年ハイデルベルクを散策中に見かけた看板。1日あたり69ユーロからと、意外と気軽に借りることが出来るんだと驚いたことを思い出します。
●ロケ地探訪
1.Rügensche Bäderbahn リューゲン軽便鉄道
ゼミルが青いトラバントで列車を飛び越えるシーンはどこか。線路と道路の関係、機関車・太陽の向き、風景、遮断機のない踏切、道路の形状などを航空写真で観察、Youtubeにある同鉄道の動画も参考にすると、ストリートビューがないので確証は持てませんが Posewald ポセヴァルト駅そばの踏切らしい。
いずれリューゲン島を訪れてみたいものです。行けたらこの列車に乗ってロケ地を訪れたい。
 
  写真294-9 時刻表 Kursbuch 2019 bahnnostalgie Deutschland Ost
  これは2019年のドイツ旅行でゲットした保存鉄道時刻表小冊子より。ポセヴァルト駅は左端のPutbus プオプス駅から二つ目。
ということで、しっかり番組の観光案内に乗せられてしまいました。注2
 
  2.レーツ(ブランケンハイム)の旧NATOナイキ・ミサイル基地
 
  写真294-10 Wikiより
Von DKrieger - Eigenes Werk, CC BY-SA 3.0
写真294-11 Wachturm 監視塔
旧ホンブロイヒ・ミサイル基地
  番組では36分40秒、パウルが「ドランスケの軍事施設跡」と説明するロケ地は、ケルンから南へ約72km約1時間のレーツ(ブランケンハイム)にあるEhemalige Nike-Raketenstellung der Nato in Reetz (Blankenheim) 旧NATOナイキ・ミサイル基地らしい(左写真)。ナイキとは米陸軍の地対空ミサイル。
レーツは未訪問ですが、旧NATOの施設は設計図書を使いまわして作られたようで、私が2017年に訪れたデュッセルドルフ郊外にある旧ホンブロイヒ・ミサイル基地を活用した美術館に残された監視塔(右写真)もそっくり。
2024年春、リューゲン島のロケ地巡りをしました。ロケ地探訪第11弾
11-1 ビンツ 番組冒頭に映ったリューゲン島の象徴的な観光拠点
11-2(注1) メンヒグート・サーフ=オアシス(カイトサーフィン場) 「surface」ではなく「Surf-oase」でした。
11-3(注2) リューゲン軽便鉄道 ロケ地を列車で通りました。2024.7.23追記。
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RTLnowで見る ドイツ版DVD 日本語版
 
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Seit 11.Feb.2003 Happiness裕之介