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アウトバーンコップ | ||||||||||||||||
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アラーム・フォー・コブラ11 シーズン9 邦版第1話 相棒復活 レンタル版:ワイルドランナーXX |
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第9シーズン 第121話 Comeback(直訳:カムバック) | |||||||||||||||||
ズバリ!三代目ゼミルの相棒「トム」がカムバック。 空白を感じさせない二人の息のあったアクションが見もの。 |
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Episodebeschreibung シナリオ | |||||||||||||||||
高速警察隊に爆破テロの通報が入った。宅配便のワゴン車を爆破するというものだ。ゼミルが現場に到着すると、ワゴン車は爆発し、運転手は死亡。ゼミルは運転手を助けられなかったことに意気消沈する。自信をなくしたゼミルは、エンゲルハート隊長にこの事件が解決したら仕事を辞めたいと申し出る。 犯人が要求を出してきた。数百万ユーロ相当のダイヤモンド原石を3時間以内に用意せよ、さもなくば、更なる爆発があるぞ、というものだ。状況分析で最初の手掛かりがもたらされた。犯人は過去にも一度事件を起こしていた。謎の男「ミスター・ブラック」は、爆弾で死んだと思われていた。かつて彼を見た唯一の男、それがトムだ。ゼミルがトムに応援を求めると、トムは親友を助ける以外しかたがなかった。ダイヤモンドの受け渡しが遅れたため、宅配便のワゴン車を狙った更なる爆発があった。同じ頃、謎の男の名前がわかった。ゲルノート・ゾルダンだ。やっとダイヤモンドが到着し、ゾルダンから電話が。ゾルダンからダイヤモンドを一人で持ってくるよう指示されたトムは、受渡し場所へ向かう。ゼミルは慎重に後を追う。受渡し場所にゾルダンは現れず、受渡しは失敗する。そこへゾルダンから新たな報復が。1時間後に多数の人間が死ぬだろうというものだ。どこに爆弾はあるのか、と警察は思い悩む。警察は総動員だ。爆弾魔が一体何を狙っているのか、誰もわからない…。 (www.episodeworld.comを参考しにました) |
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Darsteller 出演 | |||||||||||||||||
ゲスト出演のみ紹介●ペーター・ベネディクト(ゲルノート・ゾルダン)、グレン・ゴルツ(ヴォルフ・グルーバー)、タートヤナ・クラージング(シュナイダー所長)、マークスH・エバハード(カイ・シュレーダー) | |||||||||||||||||
Eindruck 印象 | |||||||||||||||||
DVDでドイツ語版を見た印象 | |||||||||||||||||
原文のシナリオにはもう2行ありましたが、それを知らずに番組を見た方が面白いと思われますので、掲載は遠慮しました。 この番組の事件の設定や派手なアクションは劇画的ですが、今回のトムの復活は、視聴者が納得いくように周到なシナリオが組まれている印象です。今回は出演者のやり取りが分からないと面白くないので、少々長くなりますが台本の解説をさせてください。趣味のドイツ語レベルなので拙訳で恐縮です。 これまでの流れ トムが最初に本番組に登場したのは、ドイツ本国で1999年12月16日放送に放送された第4シーズンテレビムービー(邦版タイトル:通称「オリジナル版」)でした。そして2003年4月10日放送の94話で降板し、ヤンにバトンタッチしました。そのヤンが2004年11月18日放送の120話で降板したため、トムが今回「カムバック」したわけです。 トムがなぜ94話で降板したかは、第94話を見なくてもトムのフラッシュ・バックの形で表現されています。 トムの子を身ごもり、将来の伴侶になるはずだったエレナが殺される。生きる希望をなくしたトムは休職。トムの後釜にヤンが着任。トムの休職の間、2004年9月9日放送の第8シーズンテレビムービー(邦版タイトル「ワイルドランナーX」)で、ゼミルは高速警察隊秘書のアンドレアと結婚。 トムとゼミルの再会 エンゲルハート隊長はゼミルに、謎の男「ミスター・ブラック」を見たことがある唯ひとりの男がいる。その男を捜してくるように指示します。隊長もアンドレアも、その男がトムであることは知っていながら、言わずにゼミルをカート場へ送り出します。 2年ぶりに再会し、相手を親友だとほめたたえるトムとゼミル。 トムとゼミル:元気? ゼミル:結婚したんだ。アンドレアとね。おまえも招待したかったけど、連絡がつかなかった。 トム:エレナが死んでさ、世間から離れてたよ。引きこもってた。忘れるのに2年かかった。やっと元気になったよ。 (トムがゼミルに辞表を見せる) トム:休職は終わりだ。明日、辞表を出すつもりだ。俺はもう警官じゃないんだ。 トムとゼミルの言い合い トムとゼミルは、犯人らとの銃撃戦の後、署へ向かう。ブラックを捕まえるまでの約束で、トムは警官に復帰する。 隊長:残念だわ。ふたりとも行っちゃうのね。 トム:ふたりともですか。 隊長:まだ聞いてないのね。ゼミルのこと。 (アンドレアがゼミルに声を掛ける) アンドレア:もし、トムが残ったらどうするの。 ゼミル:トムは残らないさ。 (トムがゼミルの席へ) トム:ウソだろ。 ゼミル:もう決めた。誰にだってやめる時がくるさ。 トム:あきらめんなよ。 ゼミル:お前が言うことか。お前が2年前にやったことを、俺は今日決めたんだ。 トム:言うとおりだ。忠告はやめとくよ。でもな、部屋の外にいる連中は、お前を必要としてる。隊長、アンドレア、ボンラート、ヘルツベルガー・・・。お前の家族だろう。 ゼミル:よく出て行けたもんだ。お前の家族でもあったのに。俺もお前の家族だったんだぞ。 番組後半の解説は、ネタバレになってしまうのでここまでにします。 連ドラなので、トムとゼミルは来週も元気に勤務についていると知っていて見ると、少々緊迫感に欠けますが、トムの「カムバック」へ盤石の備えの台本だと感心します。今回はトムの復帰がメインテーマといえ、派手な爆破シーンも用意され、アウトバーンコップらしい番組に仕上がっていますね。ひとつだけ言わせてもらうと、トムはゾルダンから言われて、ひとりで「乗り慣れたベンツの覆面パト」で受渡し場所へ向かいます。臨時の復帰なのに、このベンツどこで調達したのかな~。 2007.9.8 |
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日本語版(FOXMOVIESで2009.8.4放送分を見た印象) | |||||||||||||||||
時系列に沿って見ることをお勧めします ドイツ語版DVDを見た2007年9月は、トムの1回目の降板回である第94話を見ていない時でした。 そして2009年7月に第94話を見て、暫くヤンとゼミルの第8シーズンを一覧し、2009年11月今話を見ました。超特急でしたが、放送順に見たことになります。確かに今回でも第94話のフラシュ・バックが流れるので理解できますが、先に第94話を見てトムが降板に至った経緯を把握しておいた方が、感動が深いですね。まず第94話を見て、そしてトムとゼミルのコンビの回は暫くお休みして、トムを忘れた頃に今回を見ると、隊長やゼミルになりきって、感激できると思います。 「そんな勝手なこと言ったって、おまえさんはドイツ語版DVDで第94話を見ているからいいだろうけど、リリースされた日本語版しか見られない俺たちは、どうすりゃいいんだよ!」と叱られそう。スミマセン、ご指摘のとおりなので萎縮しちゃいます。第94話の日本語版を早く出して頂けるよう期待するしかないですね。 せめて今回だけ見ても楽しめるように、微力ですが書き出してみます。ご勘弁を。 監督ヘルマン・ヨハがチョイ役で出演 後半、警備員が4人縛られて、口にはテープが。ゾルダンが次々と胸の身分証明書を取っていきます。3人目は監督のヘルマン・ヨハでした。身分証明書には、そのものズバリ「ヘルマン・ヨハ」と書いてあるし、身分証の写真と実際の顔を見比べたゾルダンにわざわざ「男前だな(日本語字幕、注[下記、今回のドイツ語で])」と言わせ、笑っちゃいますね。2007年9月にドイツ語版を見たときは、まだヘルマン・ヨハをよく知らなくて気づきませんでした。 ヘルマン・ヨハについては、「舞台背景」>Hermann Joha、及び「インタビュー」>Hermann Joha参照。 |
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今回のドイツ語(ドイツ語学習者向け記事) 注:男前だな と字幕に出たものの、原語に対して違和感があったので、ドイツ語版DVDを見直したところ、字幕では「Na, das ist ja schon eine Weile her.」と出ます。「(身分証の写真が若かったので)こりゃ、少し前の(写真)だな」といった趣旨だろうと思います。字幕だと字数が限られるし、日本語版は割り切った面白い訳でした。 das Phantombild / die Phantomzeichnung (犯人の)人相画、モンタージュ写真 カート場で、ゼミルがトムに「Wir brauchen eine Phantomzeichnung(似顔絵が必要だ)」というシーン。刑事ドラマだから、度々出てきますね。 der Rohdiamant ダイヤモンドの原石 犯人が要求するもの。ダイヤモンドDiamantに、「生」を表す接頭辞のrohがくっついて、ダイヤモンドの原石。この番組で繰り返し出てきますが、製品となった出来上がりのダイヤモンドより、原石の方が足がつきにくいんでしょうね。番組では複数形「Rohdiamanten」と言われていました。ちなみに、三菱自動車のディアマンテ(diamante)は、イタリア語・スペイン語らしい。 形容詞のrohはよく使いますね。代表格は生魚「roher Fisch」。いまでこそ「スシ」がドイツでも市民権を得ているので、それほどでもありませんが、かつて「日本人は魚を生でしか食べないのか」という質問をよく受けていました。日本人はゲテモノ食いのように思われていたらしい。 die Heimweh ホーム・シック クライマックスでトムが口にします。ドイツに滞在し始めた頃、授業で習わなくても自己表現のために覚えた言葉・・・ですが、私の場合ホーム・シックは全くなかったですね。1年住んで、もう帰らなくちゃいけないの、と思ったくらい。私は食に対するこだわりがないので、ドイツに居ても食べたい日本食はただ一つを除いて特別ありませんでした。そのただ一つとは、カ○ビーのポテト・チップス。ドイツにもポテト・チップスはありますが、全くベツモノで、口に合わなかった。日本に置き去りにした彼女はいなかったけど、ポテトチップスは恋しかった~。右の写真の「ジャーマンポテト」はFIFAワールドカップ・ドイツ大会が開催された頃、パッケージに飛びついて衝動買い、記念に写真を撮っておいたもの。ただ私にはレギュラーな塩味がベスト。いつも2~3袋買い置きがないと落ち着かないですね(笑い)。2009.11.24 |
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ansehen 見る | |||||||||||||||||
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Seit 11.Feb.2003 Happiness裕之介