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アウトバーンコップ | ||||||||||||||||
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アラーム・フォー・コブラ11/アウトバーン・コップ 邦版第11話 過去の亡霊 | |||||||||||||||||
第22シーズン 第300話 Geister der Vergangenheit(直訳:過去の亡霊) | |||||||||||||||||
パウルが骨折し、ゼミルが一人で過去に秘められた謎を追う。 | |||||||||||||||||
Episodebeschreibung シナリオ | |||||||||||||||||
ゼミルとパウルは、ガソリンスタンド強盗のマイクとレナを追う。強盗は、なんの罪も無い男が乗る車を高速道路で追いかけ、走行車線から押し出そうとした。しかしコブラ11のお陰で、男アルノ・ヴォリッツァーは命拾い。一方、救出の際パウルが重傷を負ったため、それ以降ゼミルは単独での捜査を強いられる。 そしてシュランクマン検事の同僚で、ガソリンスタンド連続強盗事件の専任検事ゾフィー・シューベルトが高速警察隊に乗り込む。ゼミルはフィンの助けを借りて、マイクとレナを見つけ出した。しかし二人は単なる犯罪者ではなく、被害者でもあった。(www.rtl.deを参考にしました)2017.6.13掲載 |
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Darsteller 出演 | |||||||||||||||||
ゲスト出演のみ紹介●ユリア・ディーツェ(レナ・シュタルケ)、ユリアン・シュミーダー(マイク・ヴルフ)、カトリン・ベーリング(ゾフィー・シューベルト検事)、ゴットハート・ランゲ(アルノ・ヴォリッツァー)、グイド・ラムブレヒト(ロルフ・フォスマン)、ユリウス・フェルドマイアー(ベニー・ゼーエンゼン) | |||||||||||||||||
Eindruck 印象 | |||||||||||||||||
1.インターネットでドイツ語版を見た印象 2017.6.17 | |||||||||||||||||
1.本筋の事件 ●Kapitel 2の冒頭で、ゼミルが精神病院に入院しているベニーを訪ね、強盗の二人との関係を尋ねると、ベニーは「養護施設で3年間一緒だった。」と答えます。 ●番組が進行しながら気になるのは、高速警察隊にやって来たゾフィー・シューベルト検事の役割。冒頭で、検事が「主に高速道路のガソリンスタンド、夜間に3ヶ月で12事件起きている。」と言っていますが、事件だけで来たとは、この番組の視聴者ならまず考えないので、今話の謎解きのひとつ。 ●Kapital 3の冒頭でスザンネが、養護施設をバックに写る子ども達の写真を見ています。「いつも四人。」 そして一人の美しい女の子が大写しに。「この子は誰?」 ●クライマックス、一件落着; シューベルト検事:私たちの悪魔を退治してくれたわ。 ゼミル:ただ、あなたの責任は免れない。 シューベルト検事:それはどうでもいいの。私たちはやっと自由になれたのよ。 今話を象徴する重い言葉なので敢えて書かせて頂きました。フラッシュバックもあって表面的な流れは分かりやすいものの、今回は社会的なテーマなので、更に踏み込んで各人の心に秘められたディテールをも理解したいけど、語学力が追いつかず悔しい。 その点、少しでも理解したいと何度も番組に食らいつきました。繰り返して見ても飽きない、正真正銘この番組は、私にとって最高の語学教材です。 2.コブラの日常 こちらはほとんど言葉だけ。三日後にゼミルの結婚式が控えていて、結婚立会人を頼んでいるパウルが冒頭で骨折すると、いつにも増してゼミルは心配そう。病院のベッドに、横たわるパウルに、「血栓症Trombozeで最悪死ぬぞ。」と脅かすゼミルでした。シーズンの最終話でコブラ11が勤務を続けられない怪我をするのは定番。次シーズンでは、元気な姿を見せてくれることでしょう。 クライマックス、パウルの自宅を結婚立会人の打ち合わせでダナが訪れます。意識もうろうとしているパウルは、夕食に誘ったジェニーだと勘違いしたようで・・・。次シーズンではすったもんだがありそうな予感。 3.ロケ地探訪 ●HEM ガソリンスタンド Borsigstraße 22, 51381 Leverkusen 冒頭のガソリンスタンドは、緑のテーマカラーとドーム型の屋根が決め手。golocal(※、独語)にこのガソリンスタンドの画像があります。次回のロケ地探訪では、ここで給油しようかな。注1 ●地下鉄駅ホイマルクト Heumarkt[U] 前半、強盗の二人が、壁がガラスブロックになっている通路を歩くシーンのロケ地は、第20シーズンTVムービーに画像を掲載しています。 二人がキスをしながらエスカレーターで下るシーンと一致する画像をロケ地探訪第五弾その1>51-4 地下鉄駅ホイマルクトに掲載しています。 新設駅なので発着本数はまだ少なく、近未来的なデザインで画面写りもよいからか、これまでもたびたびロケ地でした。 ●聖アントニウス病院 St.Antonius Krankenhaus
この病院はロケ地探訪第三弾その3>32-12 聖アントニウス病院で訪れましたが、撮影画像は病院の南西側。今話では北東側が映っていました。 kapitel 1の最後、強盗の二人とベニーが話す礼拝堂は、調べると建物の中にあるもよう。歴史を感じる趣のある建物なので再訪してじっくり見学してみたい。注2 |
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4.タイトル「Geister der Vergangenheit」について ポルターガイストPoltergeistとか、ガイスターGeisterというボードゲームがあったり、はたまた逆走車をガイスターファーラーGeisterfahrerと言ったり、このGeisterは独語らしい単語。まず幽霊(英:ghosts)という訳が思いつきますが、辞書を引くと多くの意味があり、 Die kleinen Geister 子供たち Sie sind verwandte Geister. 彼は似たような精神の持ち主だ。 Er bekam Geister. 彼は元気が出てきた。 Geister des Waldes 森の精 これらからすると、タイトルのGeisterの一義的な意味は養護施設に勤めていた大人達だろうけど、四人の子供たちでもあります。だからタイトルを「過去の亡霊」と訳すには違和感がありますが、悩んだ挙げ句、最初に浮かんだ一般的な訳をあてました。 |
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注1:2018年春、HEMガソリンスタンドへ行って、給油しました。ロケ地探訪第八弾その1>81-1 HEMガソリンスタンド。 注2:同じく聖アントニウス病院へ行き撮影したので、写真300-1の画像を、Wikiの借用から自前の画像に差し替えました。ロケ地探訪第八弾その2>82-15 聖アントニウス病院。2018.6.17追記、7.1最終更新 |
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2.ネット配信で日本語字幕版を見た印象 2021.2.27 | |||||||||||||||||
●聞き取りテスト結果は30点 GYAO!(※)で見ました。第289話の採点表で30点としました。 ・表面的には分かりやすい回[50点]ですが、各人の心に秘められたディテールが難しいので[-20点]。 一方、レギュラーメンバーは、3日後にゼミルの(再)結婚式が迫っているという背景がわかっているので、理解しやすかった[±0点]。それでも次のシーンは聞き取れなかったので、字幕には笑っちゃいました。 10分01秒 病室のシーン。ゼミルがパウルに「(日本語版字幕)立てば”包茎(Phimose)”になるって」 独語版で見た時、ゼミルが「血栓症Tromboze」を言い間違えたことは分かったものの、言い間違えたのが「包茎Phimose」だったとは。 ●ジェニーがかわいい 化粧のことはよくわからないけど、ジェニーが少女のように可愛かった。 一方、ゲスト出演のユリア・ディーツェ(役名レナ・シュタルケ)だけが厚化粧。そもそもドイツ人は一般的に薄化粧なので、彼女の化粧は日本人が感じる以上に異様なはず。前半は彼女を「悪魔」に仕立てていました。そもそも姓の「シュタルケStarke」はStärke(強い)を連想させ、強気の女をイメージしますが、クライマックスでは意外な展開。 ●ロケ地探訪 ・Lichhof リヒトホーフ 3分34秒 強盗の二人がヴォリッツァーの後を追います。地下鉄駅を出た所、壁面に「Lichhof リヒトホーフ」と場所を表す銘板。調べたところ、ケルン中心部の実在の場所で、ストリートビューでTV画面と同じ構図が確認できます。次回のロケ地探訪では是非訪れたい。 ・撮影専用高速道路 Industriepark Emil Mayrisch 52457 Aldenhoven 高速道路のセットは、舞台背景>撮影所で紹介しました。 北の端と南の端はローターリーになっており、片道1km、総延長2.3kmの周回コースです。 |
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写真300-2 (C)Google | |||||||||||||||||
撮影は一般的に水色矢印の路面で行われています。今回は珍しく赤矢印の路面で行われています。7分21秒、強盗の二人が乗る黒のフォードが本線らしからぬ急カーブの先に消えます。 この高速道路のセットは、ケルンの西70kmにあり、訪れたところで平地なので撮影所の全貌は見渡せないと思い、10年近くロケ地探訪を続ていながら、今だ未踏です。ただチャンスがあれば訪れてみたい。 ところで5分45秒 ゼミルは「黒のフォード・エクスプローラー(日本語版字幕は「黒のフォード」)を追跡中。」とわざわざメーカーと車名を言っています。一般的には「黒のSUV」だろうけど、フォードとのタイアップかな。過去には、ジャガーをさかんに連呼するシーズンもありました。 ・その他 9分54秒 パウルが入院。照明が豪華な病院玄関。 24秒43秒 パウルの住まいとして、レストランの看板が掲げられた通り。 いずれも気になるけど、「捜索」は不発に終わりました。パウルは手際よくキュウリを切っていましたね。本人の手かな。 ●日本語版スタッフに感謝 興行的に日本で成功するかどうかわからない、このドラマの日本語版を提供していただき感謝いたします。まとまった時間が取れないので、足掛け9か月かけて、1話づつGYAO!(※)で視聴しました。 今話第300話(邦版第11話過去の亡霊)のクライマックス。レギュラーメンバーのパウル、ジェニー、ダナの三角関係がどうなるか、思わせぶりなところで終わります。それに加えて、この先のシーズンは「主人公ゼミルの2回目の結婚式」「西部劇風」「中近東風」「ホラー」と楽しいので、引き続き日本語版のリリースを期待するも、私にとっては聞き取りテストの答え合わせみたいで、「間違いだらけの番組紹介」になりそうで、一抹の不安がありますが、その程度の語学力だと見逃してください。 |
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Seit 11.Feb.2003 Happiness裕之介